銃と水
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7月です。ブログを再開して早くも3ヶ月も経ちました。
ここまで定期的に更新を続けられたのは、一重に読者の皆さんのおかげです。
これからもよろしくお願いします^^


さて、7月一発目は「銃と水着」
ではなく「銃と水」にまつわるお話です。


■銃の大敵・水
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とても不思議な話ですが、銃口に入ったわずかな水滴によって
銃身がパァになってしまう事があります。

これは、銃身へ侵入した水滴が、
毛細管現象を起こし銃身内部に水膜を張ることで、
弾頭を先行する燃焼ガスが弾頭と水膜の間で板ばさみとなり、
圧力異常を引き起こし、銃身が膨れ上がってしまうのです。(「異常腔圧」の一種)

なおこの現象は小口径の銃にのみ多発し、口径の大きな銃は
水滴がライフリングにそって流れてしまう為、発生しない問題とされています。

ベトナム戦争中、小口径のM16を採用した当時のアメリカ軍が
悩まされたのもこの問題でした。
その為、「M16を携行して河川を渡る際は銃を必ず水上に保つ、
もしくは防水ケースに入れる事」とのお達しが出たほどでした。


■水中の銃弾

戦争映画の名作「プライベートライアン」をご覧になった方は多いと思います。
その冒頭の上陸シーンで、ドイツ軍の猛攻を受けた連合軍兵士が
次々に倒されていくシーンがあります。

その際、ドイツ軍の機関銃から放たれた銃弾が水中をビュンビュンと貫く
印象的な描写がなされます。

では実際に、水中に放たれた弾丸は殺傷威力を有しているのでしょうか。

結論から言えば、水中でも弾丸は殺傷能力を有しています。
しかし、それは非常に短い間であり、例えば小銃で最大クラスの50口径弾でも
水中では1メートル~2メートル弱しか殺傷能力を有していません。
一般的な30口径クラスの弾薬でも、1メートル程度水中を進めば
威力を失します。

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ただし、入水角度や弾頭形状などの条件によっては、これ以上だったりこれ以下だったりします。
ですので、もし銃弾を避けるため水中へもぐるような事態になった際は、
「水深2メートルまで潜れば安全圏内」だと言えます。
どんな状況やねん、って感じですが。


■水中銃

意外にも水に対して非力な小銃ですが、水に対して強い銃、
すなわち「水中銃」も実在します。

水中銃の中でも、旧ソ連が開発した「APS水中アサルトライフル」は特に有名です。
これは、水中でも威力を失わないような工夫が凝らされた専用ダーツ弾を
フルオートで水中射撃する事が可能な特殊アサルトライフルです。

特殊なダーツ弾は、水深5メートルでは約30m、水深20メートルでも約20メートル
また地上でも100メートルの殺傷能力を有しています。


また、小銃ではありませんが、「水中グレネードランチャー」という変わった代物も存在します。

こちらも同じく旧ソ連が開発した「バツァルトDP-64」という特殊グレネードランチャーです。
発射すると時限信管により一定時間後に爆発し、水中でも直径14メートル以内の人間を殺傷する事が可能です。
また水中の敵を照らし出すための「水中照明弾」なるものも使用できます。
水の中では撃ちだせないので、港湾施設等で敵のフロッグマン
(潜水兵)を攻撃する際に使用するものとだと言われています。

そんなわけで、銃弾を避けるため水中にもぐるような事態でも、
上記のような武器で狙われた場合はあきらめて下さい。素潜りで20メートルとか無理です。
どんな状況やねん、って感じですが。


ちなみに私、あんまり泳げません。
プライベートラインだと真っ先に死ぬ兵士Bあたりになる事は間違いありません。
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by clan-aaa | 2009-07-04 07:00 | 「小銃少女」 | Comments(0)
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