銃創
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リベンジ


・・・・これでようやくわかりました。
ホラーはとっても難しいです。


さ、気を取り直して、今回は「血」ということで
「銃創」―銃による傷のお話です。


■軽い銃創・重い銃創

安っぽいホラーより、ずっと恐ろしいのが「銃創」です。
銃創には、大きく分けて2種類のケースが存在します。


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(↑ 「貫通銃創」イメージ)

一つは、「貫通銃創」とよばれるケースです。
「だ、大丈夫、かすっただけだ、、、」とかいうタイプの銃創は大抵こっちです。

これは、体に侵入した銃弾が貫通して体外へと飛び出すタイプの銃創で、
弾種や状況にもよりますが、比較的軽症で済みます。
弾頭を完全に金属で被甲したフルメタルジャケット弾や、弾芯に鋼鉄をインサートした
徹甲弾による銃創に多く見られます。


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(↑ 「盲貫銃創」イメージ)

そしてもう一つが、「盲貫銃創」とよばれるケースです。
「だ、、、、大丈夫、、、、、だ、、、、」とかいうタイプの銃創は多分こっちです。

これは、体に侵入した銃弾が体内にとどまるタイプの銃創で、
弾種・状況問わず非常に危ない症状です。

銃弾が体内にとどまる、という状況は、2つのパターンが想定されます。

一つは、銃弾の威力が弱く、体を貫通できなかった場合、
もう一つは、何らかの原因によって銃弾が持つエネルギーが体内で消費され、とどまってしまう場合です。
どちらも体内に異物が侵入した以上、危険である事に変わり無いのですが、
特に後者の場合で体内にとどまった場合というのは、体内で銃弾が組織を激しく破壊している為、
非常に危険なのです。

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銃創は、これら2種類の銃創パターンと、体内に銃弾が侵入した際に発生する
一時的な銃弾の通り道「瞬間空洞」と、銃弾の通った後に発生する「永久空洞」の具合によって、
その症状の軽重が決まります。


■理想的な銃創

銃弾は強力になればなるほど、また口径が小さければ小さいほど貫通しやすくなる為、
現在主流となっている小口径ライフル弾ともなれば、盲貫銃創がなかなか発生しません。
これは、効率よく敵を射殺することが目的である軍隊にとって、不都合です。


そこで、軍隊で使用する各種弾薬には、効果的に銃弾のエネルギーを体内で消費させ、
理想的な盲貫銃創を発生させる為の工夫が施されています。
例えば、AK-74が使用する5.45×39mm弾の場合、弾頭の前部に空洞を設け、
体内に弾頭が侵入した際に弾頭前後の重心バランスが狂うようにする事で
体内で弾が回転し、効果的かつ理想的な盲貫銃創が発生するような工夫が施されています。
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↑つまり、こんな感じで体内組織を滅茶苦茶に破壊します。
一撃で射殺するのではなく、酷い傷跡や後遺症を残す為の工夫ともいえます。

これは、戦場で最も手間を必要とするのが、戦死者ではなく戦傷者であることも関係しています。

えらく物騒なお話になってしまいましたが、理想的な銃創を生み出す事は、
人殺しの道具である銃にとって最も求められる性能なのです。

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by clan-aaa | 2009-08-01 10:00 | 「小銃少女」 | Comments(0)
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