仲の悪い銃
前回の続きです。
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次回に続きます。


実は前回・今回の話が完結する次回更新分で通算40話目になります。
そこで、一区切り付けるにはよい機会なので、ひとまず次回更新分をもって一部完結とさせて頂きます。
やめるとかではありません。色々とまとめて描きたい(4コマではなく)話があるので、
その準備に少し時間を頂きたいと思います。
22日がその初日更新日になる予定です。

その間にも皆さんに楽しんで頂けるよう、色々と準備していますので、
これまで通りにご覧いただければ幸いです。


さて、今回は「仲の悪い銃」のお話です。
銃もケンカをするんです。


■リボルバー戦争
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(↑ シティー・ハンター「冴羽りょう」 コルトパイソンを愛用する)

あれ、なんかイメージ違うか。。。

世界的に有名・かつカリスマ性をもったリボルバーといえば、「コルト・パイソン」以外に見当たりません。
特徴的なバレルと、「コルトロイヤルブルー」と称されるガンブルーで磨き上げられたボディーラインの美しさは、
発売当初から高い人気を誇り、コルト社を世界的に有名なガンメーカーに成長させました。

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(↑ ルパン三世「次元大介」 S&W M19を愛用する)

それを面白く思っていなかったのが、同じく世界的に有名なガンメーカー
「S&W(スミスアンドウェッソン)社」でした。
S&Wは、非常に優れた構造を持つリボルバーをいくつも製造していたのですが、
コルトパイソンのようなカリスマ性を持つ製品に乏しい現状にありました。
構造的にはパイソン以上の性能を持つM19を投入したものの、
コルトパイソンの牙城を崩す事は出来ませんでした。


両者は、創業以来長い間このような小競り合いを続けてきました。
お互いの存在を意識している証拠に、その構造的特長には面白い差異が見られます。


その意地の張り合いはとことん徹底的で、

■シリンダーの回転方向
コルト「俺時計回りにするから」
S&W「じゃあ俺は反時計回りにするし!」

■シリンダーの開放
コルト「シリンダー方向に引いたら開放するようにしたぜ」
S&W「は?じゃあ俺は押したら開放するようにするし!」

■ライフリング
コルト「左回りにしよーっと」
S&W「右回りにするし!」

■パーツ名称
コルト「シリンダーラッチって名前にするわ。まじかっけぇ」
S&W「だっせ、だっせ。サムピースの方がカッコいいし!」

コルト「クレーンって名前イカしてるだろマジで」
S&W「いやいやいや、ヨークって名前の方がイカしてるし!」


(↑両パーツとも構造的に共通の部品)


こうして子供のケンカのように意地を張り合っていた両者ですが、
やがて経営方針の差から、その販路を違えるようになります。
コルトは軍へ、S&Wは警察関係へと売り込めるような製品を盛んに作るようになり、
真っ向からの勝負はなくなってしまいます。

しかし、その後両者は何度か経営危機に瀕する事になります。
お互い軍や警察の甘い汁を吸い続けたツケが回り、民間市場で振るわなくなってしまったのです。


両者とも、ケンカ相手がいた頃が一番輝いていたように思えます。

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by clan-aaa | 2009-08-11 18:00 | 「小銃少女」 | Comments(0)
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