ネックダウンの話
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先日、とある読者の方からの投書により、重大な誤解が判明いたしましたので、
この場を借りて改めて訂正させて頂きます。

短期集中連載 ”―14番目の少女” 第2回 「 TRIAL 」

以前掲載した「―14番目の少女」第2話の中で、.308win弾を説明するシーンがありました。
このシーンでは、.308win弾は「30-06のネックダウンケース」だとしていましたが、
これは間違いでした。

今の今までずっと勘違いしていたのですが、「ネックダウン」というのは
ケース(薬莢)の背を低くしたものではなく、口を絞って小口径化したものを
指す言葉にあたります。
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最近だと.357SIGが有名なネックダウンケースではないでしょうか。
.357SIGは40S&Wのケースをネックダウンし、9mmパラベラムのブレットを挿入させたものです。
元より口径が小さくなっているので、ネックダウンというわけです。


では.308winは30-06の何ケースだと言えるのかというと、
サイズダウンケースあたりが妥当な表現かと思います。

そもそも、.308win弾と30-06弾の銃口初速はほとんど変わりません。

<銃口初速 (弾頭重量150グレインの場合)>

.308win 2820fps
30-06 2920fps



両者は、弾頭との組み合わせや距離によっては数値優劣が逆転する場合もあります。
カタログ上ではほぼ互角のパワーを持っていると考えていいと思います。

それでも未だに30-06がアメリカで人気なのは、マグナム装薬時の利便性と、
使用銃器の関係だと思います。


そういう事ですので、改めてご理解下さいませ。
お騒がせしました。


ネットを介して情報発信すると、こうした自身の初歩的な間違いに気付きやすく、また勉強になります。
「銃器に関する正しい知識と理解を広める」なんて謳っていますが、こういう事は多々あります。

自分の身の回りにはあまりこの分野に深い人がいないので、ネットを始めるまでは
まさに井の中の蛙だったのですが、ネットを介して情報発信していると
私が当に及ばないような恐るべき方々が大勢いらっしゃる事に気付かされます。
それは大変な勉強になるとともに、良い刺激にもなります。


今後もこのような事態は起こりうると思いますので、
そんな時はどうか遠慮なく意見していただけると大変助かります。
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by clan-aaa | 2009-09-18 20:00 | ミリタリー | Comments(2)
Commented by M3短機関銃 グリースガン at 2009-09-18 23:30 x
なんと…
間違いはあるものです。それより、すぐに訂正するとは、対応が早くていいでね。
Commented by clan-aaa at 2009-09-19 20:17
M3短機関銃さん、コメントありがとうございます。

ブログの大義を揺るがす事態だと思っているので、早急に別記事を書かせて頂きました。
皆さんに誤解を植え付けていないかが心配でなりません。。。
こうした指摘や些細な疑問から、私のほうが勉強させられる事が多いですね。
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