"代替無き老兵" M2ブローニング重機関銃
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何がすごいんだよっていうのは自分も気になります。


さて、1933年に米軍採用となって以来、約70年以上に渡り現用制式兵器の座につく
唯一の機関銃が存在します。


数ある兵器・銃器の中でも、とび抜けて長い期間現役を務め、
「BIG FIFTY」「Ma Deuce (=M2の意)」と渾名される、名実共に最強の機関銃、
「M2ブローニング重機関銃」が今回の主役です。


■天才銃器設計者の勲功

第1次世界大戦も終わりを告げようとしていた1917年、一人のアメリカ軍士官がフランスの銃器研究所で
一丁の試作機に衝撃を受け、母国にレポートを送ります。
「ホチキス重機(試作)」とよばれたその大型の機関銃は、これまでの機関銃とは桁違いの口径、
11ミリ試製弾を使用する強力な重機関銃でした。


その頃、既に従来の機関銃では続々と戦場に登場する航空機や戦車といった
新世代兵器に対抗できなくなっていました。
これは威力・射程といった根本的な要素、すなわち弾薬そのものに限界が生じていた事に
端を発する問題でありました。


そこで米軍兵器局は、既に実戦配備されていたブローニングM1917をベースに、
フランスの11ミリ試製弾をさらに強力にした「12.7ミリ弾(Cal.50)」を使用弾薬とした新しい機関銃の設計を
当時の気鋭銃器設計者ジョン・ブローニングに依頼します。


この後に完成したのが、M1918試作機関銃です。
しかし、当時のレポートによると、この試作機は振動や衝撃が強すぎて扱いにくいとの報告がなされて
いましたが、早急に強力な機関銃を欲していた米軍は、幾度かの改良を重ね、
1933年に同銃を改めて「U.S. Machine Gun, Cal.50, M2」として採用する事を決定します。

こうして、「M2ブローニング」の長い歴史はスタートしたのです。


■唯一にして至上の機関銃

こうして誕生したM2は、その後アメリカのみならず、日本を含め世界中で採用・生産される事になる
機関銃界のロングセラー商品となります。


構造的な特徴としては、

①完成された作動機構による安定した性能
②ベルト・フィーディング・ポジションのスイッチングが可能である事
③クローズド・ボルトである事



などが挙げられます。


②に関しては、車載する場合等にかなりの融通が利く点で有利であり、
大型であるが故の余裕のある構造によって成し得た特徴だと言えます。


③に関して、マシンガンは排熱の関係から、大抵は「オープンボルト」ポジションからの
撃発になるのですが、M2はクローズドボルトから撃発開始となります。
これもまた、大型であるが故の有利な熱効率性の恩恵であるのですが、
この特徴は、その他の機関銃には無い、M2だけのアビリティをも付与させました。


果たして、M2ブローニングが持つ「もう一つの顔」とは。

次回に続きます。
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by clan-aaa | 2009-11-05 12:00 | 「小銃少女」 | Comments(9)
Commented by M3短機関銃 グリースガン at 2009-11-05 16:52 x
まさに傑作
Commented by たかさん at 2009-11-05 16:53 x
ついにM2きましたね。
M2といえば弾をばら撒くだけではなく簡易狙撃銃としても使える面白い機関銃ですよね。
ツインM2ですか・・・凶悪ですね絶対に狙われたくないです
Commented by くろと at 2009-11-05 20:26 x
安定した射撃能力のほか、恐ろしい命中精度もありますね(^^)
対物ライフルの生まれるきっかけですね
Commented by clan-aaa at 2009-11-06 18:01
>グリースガンさん

私の作品も総じて、の評価という事でしょうか、ありがとうございます^^
間違ってたらごめんなさい、というか泣けます。。。


>たかさん

あのツインは確かに凶悪です。
ちなみに「ミートチョッパー(ひき肉機)」とよばれる、
4連装のM2もありますね。


>くろとさん

ご名答でございます。。。
ゲームなんかだとMGってとことん当たらないようになってますね。
私の腕もあるんでしょうけど。。。
Commented by シシジ at 2009-11-06 18:31 x
ややっ!更されているとは。^^;
次回はどんなパンツかも詳しく・・・
Commented by clan-aaa at 2009-11-06 19:28
>シシジさん

大口径おパンツ、是非描写したい所ですね。
度が過ぎてブログ凍結されない程度に頑張ります^^
Commented by 標的うさぎ at 2009-11-07 02:22 x
2期が始まったと思ったら、ミニーが死んだ!
大先輩には逆らわない方がいいですね、流石12.7mmパワー。

ブローニングと聞くとこれしか思い浮かばないです・・・・。
軍事関係に興味を持ったのが、2次大戦の航空機と軍艦からだったので、航空機機銃というイメージが強いのですが。
アメリカの飛行機はブローニング、船はボフォースって感じですね。(まあ、この程度の知識しか持ち合わせてないですが)
祖母の知り合いが機銃掃射で粉々にされた話を聞いているので、長らく戦争していない日本人とも因縁が深そうです。
(うーむ、反応しにくい話になりました、すいません)

いかにも兵器・工業製品といった感じの、無骨なデザインが好きだったりします。
最後の後ろからの写真とか好きですね。
Commented by clan-aaa at 2009-11-07 21:08
>標的うさぎさん

ブローニングおじさんは作品が余りにも多く、おまけに傑作ぞろいなのですが
M2は彼自身が手がけた現用兵器としては最も有名な部類ですね。
実用性と機能性を併せ持った無駄の無いデザインにひかれるのは同感です。
陸海空・攻守共々最強の、正に至高の機関銃といった感じです。
Commented by Notitled at 2011-01-17 02:54 x
うーむ。。
れいこさんの匂いってどんな匂いでしょうかね。
やはり銃だからグリースと無煙火薬の匂いでしょうか。。

ぜひ嗅ぎた(以下略)
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