銃を描く、という作業
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今回は第3話で登場したコクアことCQライフルについてご説明したいと思います。


CQライフルは中国の兵器製造大手ノリンコが生産しているM16ライフルのコピーです。
海外へ輸出されたセミオートモデルはM311-1と呼ばれています。
ベトナム戦争の際に鹵獲したM16A1を参考にしているとされていますが、
製造時期によっては樹脂部品に独特な意匠が施されているモデルも存在します。
この銃剣格闘を意識した竹のようなデザインが、オリエンタルな個性を出してますね。


2001年にイランの防衛産業機構がCQライフルのライセンス生産をアナウンスするなど
世界各国へ野心的なマーケティングを行っているようですが、
最近ではM4カービンを原型としたCQ-A型を中国国内の特殊部隊に使用させるなど、
自国での採用も目立つようになりました。

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最近では製造していないメーカの方が珍しいほど、多くの製品が存在する
AR-15市場ですが、このCQライフルは数あるAR-15クローンの中でも
特に情報が少ないモデルです。
かるーい気持ちで小銃少女にしたのはいいものの、詳細資料がほとんど存在せず、
手持ちの資料ではTHE WORLD'S ASSAULT RIFLES(Gary Paul Johnston, Thomas B. Nelson共著)
の中でわずかに触れている程度しかなく、描画には大変苦心しています。

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こんなこと言うとただの愚痴なんですが、銃を描く作業はとーっても時間と労力を費やします。
自分の描きたい構図にもっていこうとする為に銃と人物の位置関係をシビアに決めると、
お次は多くの資料を片手に画面とにらめっこです。
ピンの位置、リブの形状、樹脂部品のモールド跡、スタンプの綴りなどに気を配りながらも、
漫画として魅力的な遠近感も出したいので少しパースを崩したり誤魔化したりしていると、
一人描くのにいつのまにやら数時間経っていた、なんてことばかりです。

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↑これは今描いている下書きの一部ですが、書き終わったところでなんだかみょーな違和感を感じました。
うーんどこがおかしいんだろと見直した結果が↓こちらです。

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意識しつつもよくやってしまうんですが、この場合はサイトラインと瞳孔が一致していなかった点が
違和感の正体と思われます。
瞳孔―リアサイト―フロントサイトが一直線でつながれていないとやはりどこかが狂って見えます。
またストックのあるライフルを構えるポーズは女性にさせると不恰好になりやすく、
構図に苦心する点でもあります。
ですのでこの作品では、女の子に銃を持たせる画面がどこまで耐えられるのかを確認する、
という目的が自分の中に存在しています。



こんな感じで頑張って描いておりますので、
どうか既存の記事をじっくりご覧頂きながら、ゆっくりと次の更新をお待ち頂ければと思います。

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by clan-aaa | 2014-01-29 19:00 | 「小銃少女」 | Comments(2)
Commented by SEIJO110 at 2014-01-31 05:27 x
待ってました更新お疲れ様です!!
銃を扱う描写のある漫画は数多くあれど
これほど銃(及びその動作)のリアルティーを消さずに
それでなく自然に表現している漫画を
自分が読んだのは初めてで、ただ凄いとしか言えません
次の更新も待っています!
がんばってください!
Commented by clan-aaa at 2014-01-31 08:22
>SEIJO110 様

コメントありがとうございます。
大変恐縮です、、、斯様なコメントを頂くと描画に気合が入ります(笑
また来て下さいねー
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