カテゴリ:「小銃少女」( 85 )
"OPERATION GUN GIRL" 第3話 「ゲイシャ・フジヤマ・ロクヨンシキ」
"OPERATION GUN GIRL" 第1話 「殺人事件…ですって!?」
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新年明けましておめでとうございます。
話の続きはおろか新年のご挨拶まで遅くなりました事を
この場を借りてお詫び申し上げます。

銃に関する話題ですと年またいで色々な出来事がありましたが、
やはりカラシニコフ氏の死去が一番のニュースなのではないかと思います。
現在掲載しているOPERATION GUNGIRLも後半でAKが大いに登場して参りますので
この話題についてはその際に改めて触れたいと思います。

ところで2014年、といえば2ページ目にもでかでかと表記してあります通り、
六四式小銃制式採用50周年の記念すべき年にあたります。
私は国産兵器の場合はあえて厳しい目で見ておりますし、
89式小銃については懐疑的な部分が多々あると感じていますが、
六四式小銃は同世代のアサルトライフルと比較しても何ら遜色の無い
大変優れた自動小銃だと思っています。
そして彼女にこそ、アサルトライフルという兵器のアイデンティティが
如実に顕れている、というのが本作の主軸に選んだ大きな理由です。

今回初めて登場したコクア、CQライフルについては
しっかりイラスト1ページ使って触れたいと思っています。
もうちょっとだけお待ち下さいませ。


最後になりましたが、「バリカタ」という言葉について一応ご説明致します。
バリカタとはある地方でラーメンの麺の茹で具合を表す際に使用する言葉です。
麺の芯を硬く、サッと茹でて欲しいときに「バリカタ」と注文します。
私も「その地方」に生まれてこの方住み続けてきましたが、正直ほとんど聞いた事ありません。
「カタ」だけで使います、、、、よね?
たまーに聞くと「バリカタ言いたいだけやん」と思います。
ローラもバリカタって言いたかっただけだと思います。
「バリタカ」は使いますけどね。値札見てすごく高いと感じたときに「うっわバリタカ!」って感じで。
どーでもいいわ!


それでは、バリ更新が遅くならないように今年も頑張ります。










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by clan-aaa | 2014-01-15 18:47 | 「小銃少女」 | Comments(3)
"OPERATION GUN GIRL" 第2話 「GUNGIRL CONFIDENTIAL」
"OPERATION GUN GIRL" 第1話 「殺人事件…ですって!?」

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第2話、いかがだったでしょうか。
データを読み出す「ある特殊な方法」は次回以降に登場致します。
どんどんどんどんページが増えてどんどんどんどん時間も費やしている分、
大変お待たせしており申し訳ないのですが、ご期待にお応えできるよう
頑張りますのであったか~~い目でお待ち頂ければ幸いです。
このあったか~~いは自販機のあったか~いよりあったか~~い感じです。
つめた~~いオチが決まった所で皆様も寒い季節お体ご自愛下さいませ。
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by clan-aaa | 2013-12-07 16:25 | 「小銃少女」 | Comments(7)
"OPERATION GUN GIRL" 第1話 「殺人事件…ですって!?」
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登場人物についてはこちらこちらをご参照下さい。


第1話、いかがでしたでしょうか。
全6話、90Pに収まる…かな?という位の内容を予定しております。
「いつもの4コマがよかったのに」という方には申し訳ありませんが、
その分しっかりとしたストーリーとボリュームで頑張りますのでよろしくお願いします。

尚、更新は2~3週間隔くらいになると思いますが、
人生投げ打って描いてもこのペースが私の筆速の限界です。
たまーにしょーもない話とか挟んで飽きない様努力もしますのでどうかご容赦下さい。
いやそんなする暇あったら描けよとは思いますが、もうしばらくお付き合いの程
よろしくお願いします。
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by clan-aaa | 2013-11-22 18:00 | 「小銃少女」 | Comments(5)
M2ブローニングのヘッドスペース/タイミング調節
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うーんちょっとわかりにくいでしょうか、
本来数十ページある所をざっくりまとめた内容ですのでご容赦頂ければと思います。

イラストではわかりにくいですがヘッドスペースゲージはGO側が細く、NOGO側が太くなっています。
タイミングゲージはFIREが薄く、NOFIREが分厚くなっています。
ちなみにタイミングゲージはFIREがドッグタグ一枚か10セントコイン一枚、
NOFIREゲージはドッグタグ4枚重ねか10セント+5セントコインで代用できます。


んで、何故こんなに面倒な作業が必要なのかと申しますと、
以前の記事でご紹介したようにM2は大きく分けて①本体②バレルグループ③ボルト、
この三者の位置関係が重要となっています。

まずご理解いただきたいのは、ヘッドスペース調整が、
バレルとボルトの位置関係が適正かどうかを確認する作業であるという点です。
そして、②バレルグループはバレルとバレルエクステンションという2つの主要部品で構成されており、
両者はネジが切ってあって、ねじ込まれただけでつながっていますから、
銃身交換の際に熱膨張した本体へ「熱っ!熱っ!」とテキトーにバレルをねじ込まれると大問題です。
また長い間撃ち続けると振動で銃身がゆるむケースも考えられます。
ここでバレルとボルトの位置関係が狂ってしまう=ヘッドスペース不適正になるのです。


なんでネジなのか、他のマシンガンみたいにワンタッチで固定できないのかと疑問に思われたでしょうが、
この銃が開発された当時(WWⅡ以前)の金属加工技術で結合部の強度設計を考慮した上、
狙撃任務もこなせるほどの精度を確保するとなると、この方法が最もスマートであったと考えられます。
現在ではヘッドスペースの作業を簡略化させたQCB(クイックチェンジバレル)モデルが存在しますが、
誕生から半世紀も経って改良箇所がここくらいしかないというはむしろ驚嘆に値すると思います。
ちなみに米軍はこのQCBモデルをM2A1として改めて採用しています。


続いてタイミング調整は①本体と②バレルグループ+③ボルトの位置関係を確認する作業です。
そもそもこの「タイミング」という用語は、マシンガンの世界では「(撃発の)タイミング」を意味する言葉です。

すごーく重たーいボルトが激しく前後に往復する様を想像して下さい。
後退時は大きなバネがショックを緩衝してくれますが、前進時には何もありません。
バーン!と本体にぶつかります。この衝撃はマシンガンの命中精度を下げる大きな原因なのですね。

そこで、バーン!とぶつかるかぶつからないか位のビミョーな「タイミング」で弾薬を撃発させるのです。
すると、弾薬が撃発した際に発生する後退エネルギーがボルトの前進エネルギーを相殺します。
つまり、撃発した弾薬から発生するエネルギーをリコイルスプリングのような形で利用するのです。
これがとーっても奥が深い理論でして、ガサツなイメージのあるオープンボルトサブマシンガンなんかは
意外にもこの理論で計算しつくされた大変シビアな世界だったりします。

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M2の場合、具体的には上記に図示している間にシアを開放、撃発を行わねばなりません。
遅すぎると閉鎖複合体がバーン!と本体にぶつかって撃発開始なので命中精度ガタ落ちですから、
「タイミング」はとっても重要なんですね。
この調整を、タイミングゲージを使って行っているのです。




うーーーんこれで納得いく説明になっているかとっても不安です。
ご不明な点ございましたらコメントかメールにてご指摘下さい。
実は私もそんなに詳しくないのですが可能な限りご回答させて頂きます。



(参考資料)OPERATOR'S MANUAL MACHINE GUNS, CAL.50, BROWNING, M2, HEAVY BARREL (ARMY TM9-1005-213-10)
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by clan-aaa | 2013-11-08 22:00 | 「小銃少女」 | Comments(3)
記事中画像無断転載に関するお詫び
GPMG東の横綱 "PKM"
小隊長日記~日々是鍛錬ナリ。

まずはじめに、「小隊長日記~日々是鍛錬ナリ。」管理人の小隊長様に
私の不徳故に多大なご迷惑をお掛けしたことを深くお詫びします。


上記事中において、PKMの機関部を写した画像を使用しておりましたが、
これは検索エンジンの画像検索で拾ってきたものを、その帰属を確認すること無く勝手に無断転載したものでした。
同画像は、小隊長様、並びにそのご友人に帰属を有するものであって、今回の無断転載は
御両名の権利を侵害する行為でした。

また先日その旨を小隊長様よりご指摘された際、私が性急に早合点し、その意図を汲むこと無く
勝手に画像を削除した事によって、大変不快な思いをさせてしまいました。


当ブログは、銃という生活からかけ離れた題材を取り上げている為、
出来るだけ多くの絵や図、写真を用いた上でよりわかりやすく理解して頂こうという趣旨があります。
しかしそれ故に、WEB上の画像使用に関して、私のモラルがあまりにも欠如していたことによって、
今回のように多大なご迷惑をお掛けする結果となってしまった事を深く反省しております。
WEBの便利さにつけ込み、完全に感覚が麻痺していました。
これは完全に私の不徳の致す所であり、弁解の余地もありません。

今後は、記事中における画像において、その帰属を確認した上で使用し、
最新の注意を払うように努めてまいります。


重ねて、この度は小隊長様、並びに読者の皆様へ多大なご迷惑とご心配をお掛けした事を
心からお詫び申し上げます。
本当に申し訳ありませんでした。
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by clan-aaa | 2010-01-31 06:00 | 「小銃少女」 | Comments(632)
M2ブローニングの作動機構「リコイルオペレーション」について
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以前、「れいこは世界観崩してるから出さない方が良かった」と近しい知人から言われたことがあります。


でも、よく考えてみて下さい。
機関銃を語る上で、まずM2は絶対に外せないんです。何としてでも小銃少女にしなければなりません。
で、M2はこれまでのアサルトライフルや、その他マシンガンとは一線も二線も画した存在です。
なんせ本体だけで1.7m、40㎏もある最大級の重機関銃ですから。


ですが、そんなものを華奢な少女が扱うっていうのは、いくら小銃少女という強引な設定といえど、
あまりにも無理があります。そもそも大の兵士が5人がかりでやっと運用出来るものなのですから。
「やーん、重いよー><」じゃ済まされないわけです。撃つことすら出来ません。
何よりも、巨大な重機関銃と並んだ際、絵面が見劣りしてしまいます。

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そんなわけで、身長190cm近い、筋骨がしっかりした金髪碧眼のお姉さんという、ピンポイントなフェチズムを
煽る設定に至ったわけです。キャラクターには絶対的な動機が必要で、何を使うかよりも、何故使うのかが
リアリズムと直結していると思います。銃がよく登場する漫画はたくさんありますが、
そうした動機づけがなされているものは、私が知る限り園田健一氏の作品だけでした。



ってこんな私見はどうでもいいんです。お話が過ぎました。
そういえばM2の作動機構の話をしてなかったな、というわけで、
今回はM2の作動機構である「リコイルオペレーション方式」のお話です。


■リコイルオペレーションの流れ

M2の基本構造は簡素ながら、それぞれのパーツがいくつもの役割を果たしながら複雑に連動している
非常に解説泣かせな銃です。
ですので今回は、開鎖にのみ焦点を絞って話を進めていきたいと思います。

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M2の閉鎖機構の基本構造です。
青はバレル紫はバレルエクステンション(バレルと結合)、両者を合わせてバレルグループと呼びます。
緑はボルト赤はブリーチロックオレンジはバレルバッファーです。

バレルバッファーというのは後退してくるバレル・バレルエクステンションを受け止める緩衝器の事で、
本当はもっと複雑に連動し、かつ両者の間にはアクセラレーターという重要な部品があるのですが、
今回は省略します。

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撃発直後、銃弾がバレルを通過した後にバレルグループ(バレル・バレルエクステンション)とボルトは
一体となって後退を開始します。
両者は赤いブリーチロックによって結合していますが、やがて一定距離後退するとブリーチロック下面が
落ち込み、ここへブリーチロックが下降していくことでバレルグループとボルトの関係は絶たれます。

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ブリーチロックが完全に下降した事によってボルトは開放され、さらに後退を続けます。
バレルグループも一定距離後退を続けますが、やがてバレルバッファー(オレンジ)にぶつかり、ストップします。


なんでわざわざバレルごときを受け止める大袈裟な装置が必要なのかと思われるかもしれませんが、
M2のバレルグループはそれだけで小さなSMGくらいの重量があります。その後退エネルギーたるや
相当なものになるため、ボルトとバレルそれぞれに緩衝器が付いているのです。
この辺はM2の高い精度に一役買っているとも言えます。

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閉鎖はこの逆順となります。
これがリコイルオペレーションの大まかな流れです。


■補足説明

ここからは興味のある方以外は読み飛ばして頂いて構いませんが、
三番目の図で、ブリーチロックがフリーになっている事を疑問に思われたかもしれません。
何かの拍子でブリーチロックが上に突き出してしまったら、ボルトの前進を妨げてしまいますよね。
実はボルトが戻ってくるまでの間、ブリーチロックはバレルバッファーから突き出した「腕」によって
押さえつけられています。つまりバレルグループがボルトバッファーとぶつかっている間中、
ブリーチロックは上方向へ動かないように抑えつけられているのです。

でもこの時バレルグループが前進しちゃったらどうなるの?とさらに疑問を抱かれたかもしれません。
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実はこの時、バレルグループがいたずらに前進しないよう、かつ前述の「腕」がブリーチロックを
抑えつけるよう、バレルグループとバレルバッファーは互いに結合しているのです。
具体的にはバレルエクステンションシャンク(上図赤丸)とバッファーピストンロッド(下図赤丸)が噛みあっています。

つまりボルトが開放され、バレルグループがバレルバッファーとぶつかった時から、
ボルトが戻ってきて、バレルグループと再接触するまでの間中、バレルグループとバレルバッファーは
互いに結合しているのです。


この辺りの説明はすごく大変で、私の技量で全てのパーツの連動をいっぺんに説明するのは
ちょっと無理があります。
わからない点がありましたら個別にお尋ね下さい。出来る限りお答え致します。


次回は、ヘッドスペースの調整手順と、「タイミング」について少し触れていきたいと思います。
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by clan-aaa | 2010-01-28 21:00 | 「小銃少女」 | Comments(12)
ヘッド・スペース
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突然話は変わりますが、トリジコンの聖書刻印問題がかなり深刻化しているようです。
先日英国で採用されたL129マークスマンライフルにも×6のACOGが搭載されていましたが、
同社全てのモデルに打刻されているのであれば、米軍だけでなく多くの国々で
回収・改善が要求されるだろうと思います。


さて、話戻って今回は「ヘッドスペース」のお話です。

■ヘッド・スペースとは

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ヘッドスペース(頭部間隙、HSとも)とは、薬室内部で弾薬がこれ以上進まない点から
ボルト前面までの距離
を指す専門用語です。


意外に思われるかもしれませんが、薬室が閉鎖状態にあるからといって、
弾薬は完全に身動きが取れないわけではありません。
閉鎖状態の薬室と弾薬の間には、ほんの少し、コンマ数ミリの「あそび=公差」が設けられています。

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もし弾薬と薬室の間にあそびがなければ、一体どうなるでしょう。
砂などの異物が少しでも混入しただけで、閉鎖不良を起こしてしまいます。
また無理に閉鎖した結果、開鎖がままならず、異常腔圧を起こし、
ロッキングラグを吹き飛ばしてしまう恐れもあります。


逆にあそびが大きすぎると、これもまた問題を起こしてしまいます。
具体的には命中精度の著しい低下、薬莢の張り付き、ちぎれを起こし、
さらにひどいと「脱管」といって、燃焼ガスの圧力によるプライマーの吹き飛ばしによって
射手へ高温高圧の燃焼ガスが吹き付け、最悪の場合閉鎖機構を吹き飛ばして大怪我をする恐れもあります。
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(↑「G3用ヘッドスペース・ゲージ」
ボルトヘッドとロッキングピースの間に差し込んでヘッドスペースを検査するためのゲージ)


この為、ある一定の限度内であそびを含めた薬室内部の距離を、
適正な「ヘッドスペース」として設定する事が銃の性能を大きく左右します。
そして、定期的にヘッドスペースを検査・調整してやらないと、上に挙げたような問題が発生してしまうのです。


■M2ブローニングとヘッドスペース


これは、ヘッドスペースをわざと不適切な状態にして撃つと、どうなってしまうのかを実験したものです。
射手がいれば死んでいたかもしれません。
これほどまでに、ヘッドスペースの調整は重要なのです。


銃によっては、定期的どころか、事あるごとにヘッドスペースを調整してやらないといけないものもあります。
それが、上の動画でも使用されていたM2ブローニングです。
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(↑「M2ブローニング バレルグループ」 ボルトはバレルエクステンション(右下)と閉鎖結合する)


M2の閉鎖は、ボルトとバレルエクステンションの間で完了します。
しかしヘッドスペースはボルトと、バレルとの関係で決定される距離です。
バレルはバレルエクステンションにねじ込まれた関係にあるため、M2は銃身交換の度に
ボルトとバレルの関係が不安定となります。

よってM2は銃身交換の度にヘッドスペースが適正であるかどうかを確かめなければならないのです。
マシンガンの歴史的傑作とうたわれるM2最大の弱点はここにあります。


ただ、現在既存のM2と更新が進められているM2A1マシンガンは、ヘッドスペースの調整が簡素化された
QCB(クイック・チェンジ・バレル)モデルとなっているのですが、これはまたの機会に触れたいと思います。



というわけで、次回はヘッドスペースの調整方法を含めた
M2ブローニングの銃身交換方法について取り上げたいと思います。

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by clan-aaa | 2010-01-23 07:00 | 「小銃少女」 | Comments(14)
銃のカルテ
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この回読んでないとオチないですね。


遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
皆様にとって2010年がよりよき一年となる事を祈っております。


さて、新年一回目の今回は、
「ヒットパターンから見る銃」についてです。


■銃のカルテ
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ヒットパターンという言葉を聞くと、以前エアライフルを撃っていた頃を思い出します。
どのスポーツでも同じ事が言えると思うのですが、体調がすぐれない時、悩み事がある時というのは
面白いくらいに点数という明確な結果に反映されていました。


体調が良い時でも、射手自身のクセでヒットパターンが変わる場合があります。
上下方向の散開は呼吸、左右方向はサポートハンドや居銃に問題があるなど、
パターンを見るだけでその人の悪いクセがあらわれるわけです。


銃も時として体調を崩したり、悩みごとを抱えたりする事があります。
銃の医者(「銃医」とかいっちゃって^^)ともいえるアーマラー(銃の保守点検従事者)は、
そうした病理をヒットパターンやグルーピングから察知する場合があります。
そういった意味で、ターゲットペーパーというのは銃のカルテともいえる存在でしょう。


ヒットパターンをただ見るのではなく、弾痕そのものにも注視すべきです。
一番有名な病例としては、キーホール(鍵穴)があげられます。
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(キーホールのイメージ)

キーホールとは横転弾によって生じた鍵穴状の弾痕のことで、
近距離では殺傷能力が増すという見方もありますが、一般的には忌避される事象です。

横転弾はマズルの損傷、装薬量の失敗、ライフリングの摩耗、銃身内部の不要な油分などにより
発生する弾丸のスリップ事故です。
いずれも正常な状態では起こりえない問題なので、キーホールの発生は銃自身の異常を知らせるサインとなります。



というわけで、今回の診察はこの辺で。
お大事にー。
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by clan-aaa | 2010-01-10 07:00 | 「小銃少女」 | Comments(2)
マシンガンのしくみ 「給弾機構」
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今年最後のサービスカットでございます。
今年というより新年のご挨拶、と言った方が良いのでしょうか。
ともかく今年は皆さんに大変お世話になった一年でした。


で、年の瀬にも関わらず、よくよく考えるとまだマシンガンの機構面については
全然取り上げていなかったので、今回は「マシンガンの給弾機構」について簡単にお話したいと思います。
今年最後の小銃少女に、どうかお付き合い下さい。


■ベルト・フィード・システム
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一般的なボックスマガジン給弾の銃器では、マガジン内のスプリングが弾を押し上げて給弾するのですが、
アモベルトを使用するマシンガンの場合、弾を本体へ押し上げてくれる動力が無いので、
本体自ら弾を引き入れる必要があります。

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その構造は、面白いことに一部例外を除きほぼ全てのマシンガンで共通しています。
ベルト・フィード・システムと呼ばれるこの給弾機構は、マシンガンの「ふた」であるフィードカバー裏に
全てが集約されているのです。


ではその構造はどうなっているのか。
今回は構造を非常に簡潔に表した図を用いて説明したいと思います。
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上の図は、マシンガン本体を上から透視したものです。
赤はボルト、濃い赤丸はボルト上面にある突起、
緑は給弾機構の要である「フィードカム」「フィードカムレバー」を便宜上一つに見立てたものです。
フィードカバー裏に取り付けられているこの緑のアームが今回の主役です。


この状態は、初弾を撃発後ボルトが後退し、次弾の用意が出来ていない状態です。
このままではボルトが前進しても弾が無いので、ボルト先輩は怒ってしまいます。
アモベルト達はすみやかに右へ一発分移動する必要があります。

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そうこうしている内にボルトは前進を開始します。
緑のフィードカムはボルトの前進と共に、ボルト上面に突き出した突起(濃い赤丸)に沿って
右へとワイパーのように動きます。
この時、フィードカム先端に付いた「ツメ」はアモベルトに引っかかっており、
カムが右へ動くと同時にアモベルトを右へ一発分移動させます。

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アモベルトが移動を完了すると同時に、ボルトは次弾を抜き取り、チャンバーへと押し込みます。
撃発後、ボルトは後退し、フィードカムも同時に左へと戻されますが、
この時ツメは引っ込むようになっているので、アモベルトが左へ戻されるような事はありません。
こうして、1枚目の状態に戻り、以降は同じ動作の繰り返しとなります。


いかがだったでしょうか。
かなり端折った説明となりましたが、大まかな流れはこの通りです。

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それでは、2010年が皆さんにとってよい一年になることを祈っております。
良いお年を。
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by clan-aaa | 2009-12-31 22:00 | 「小銃少女」 | Comments(12)
消音機関銃「AEK-999」
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一週間も空いちゃいました。ごめんなさい。
アメコミみたくしたかったのに浮世絵みたいになっちゃって一人で笑ってました。


さて、今回は「消音機関銃」のお話です。


■機関銃手の憂鬱

突然ですが、今回の記事は既にいくつかの間違いを犯しています。
まず、サイレンサーとサプレッサーの違いについて理解した上で、「消音」という言葉が
数ある小火器の中でも特に限られたモデルにしか使うことの出来ない言葉であることを理解せねばなりません。
正確には「抑音機関銃」とでも冠すべきなのでしょうが、ここでは通念上「消音」という言葉を
あえて使わせて頂きます。

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銃が誕生し、今日までにほとんど解決することが出来なかった問題の一つとして銃声が上げられます。
優れた兵士は敵を目視するよりも銃声に耳を立て、姿が見えずともその姿を暴き出してみせるものです。


第二次大戦中、米軍の分隊を構成する兵士の中で最も危険に晒されていたのが機銃手でした。
連続射撃によって敵に発見されやすいだけでなく、機銃手は大きな機関銃を振り回せる
大男が多かった為に、それだけ被弾する確率が高かったのです。


しかし、ライフル弾の連続射撃に耐えうるサプレッサーを開発する事は難しく、
そもそも消耗品であるがゆえにコストの面でも多くの課題が残されていました。

■恐るべきアナグマ
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そんな中、ロシアのPKMをベースに開発されたAEK-999、通称「BARSUK(バースク=アナグマの意)」は
機関銃にサプレッサーを取り入れようという意欲的な開発動機を持つ数少ない機関銃です。
マズルに装着された大型の専用サプレッサーと、サプレッサー装着による燃焼ガスの吹き戻しから
射手を守るためのハンドガードが特徴的です。

製造元はKMZ(クラスノゴルスク・メカニカル・プラント)です。
PKMの生産拠点であるコブロフメカニカルプラントとの関係性が見えないのですが、
ここは以前ご紹介したZENITレンズも作っている巨大軍需工業プラントのようなので
銃器部門があってもおかしくはないと思います。
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漫画では「プスプス…」と世俗的表現な擬音を用いましたが、実際は
大変豪華なフラッシュハイダーのような、なんちゃってサプレッサーだと捉えた方がいいでしょう。
400m以上離れると発砲音が特定しにくくなる抑音能力がうたわれていますが、
最も本領を発揮するのはマズルフラッシュをかき消す事の出来る夜間戦においてだと思います。


ちなみに、PKMの改良モデルとして有名な「ペチネッグ」と少し似ていますが、
こちらはまた別の開発動機をもったモデルであることを付け加えさせて頂きます。





で、本題は以上なのですが、
突然ながら、実は先日からずっと気になっている事があって、どーも落ち着きません。

このブログととっても密接に関わる話なので、近いうちにお話する事になると思います。
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by clan-aaa | 2009-12-25 09:01 | 「小銃少女」 | Comments(3)