カテゴリ:「小銃少女」( 85 )
西洋技術の結集 ―マキシム機関銃―
前回の続きです
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先週末は私用が立て込み、更新が大幅に遅れてしまいました。
申し訳ございません。。。


さて、機関銃を語る上で、まずもって外せない存在が2つありました。
ホチキスと、マキシムです。
特にマキシムは、ベルト給弾方式の自動装填式構造という、現代機関銃の主要素を完成させた点において、
大変な功績を持つ機関銃です。
今回は、そんな「マキシム機関銃」のお話です。


■機関銃の革命児

1885年、一人のアメリカ人銃器設計者が、それまでとは全く新しいタイプの機関銃をイギリスで誕生させます。
それが、マキシム機関銃でした。

マキシム機関銃は、

①コンパクトな本体に単純な構造を備えている点
②外力を必要とせず、全自動で装填・撃発・排莢を行う点
③弾薬帯を使い、半永続的に弾薬を供給する事が出来る点


以上3点の構造的特徴を備えていました。


現代機関銃にとってすれば、常識に過ぎないこれらの特徴は、
どれもマキシム機関銃がその確立に大きく貢献してきました。

さらに、マキシム機関銃は銃器としての構造的進歩よりも、その登場によって、
戦術・戦法そのものを大きく変化させ、戦争の性格を一変させた点が大きな功績だとされています。


第1次世界大戦は、別名「マシンガン・ウォー」と呼ばれていた事は大変有名ですが、
そのマシンガン・ウォーの由来を尋ねると、このマキシム機関銃にたどり着きます。

それまで、白兵戦によって肉薄一斉突撃を繰り返し、勝敗を決していた集団戦は、
兵士何百人分もの働きをこなすマシンガンの登場によって、その性格を一変させます。
戦場では、一人の英雄よりも、一台の機関銃が求められるようになり、
敵兵の殺傷にドラマが生まれる事は無く、無慈悲な機械化・効率化が進んでいきます。


その背景には、確実・正確に弾薬を消化する事の出来る堅牢な構造を備えた、マキシム機関銃の存在がありました。
欧州各国ではマキシム機関銃への厚い信頼が築かれ、特にイギリス、ドイツ、ロシアが
マキシム機関銃をコピー、またはライセンス生産する事に傾注していた事実は、
同銃がいかに優れていたのかを示す、何よりの証拠といえるでしょう。


■日本とマキシム機関銃

日本とマキシム機関銃の関係は意外にも深く、かの名機「零戦」の機首武装である「7.7mm機銃」は
マキシム機関銃を英国で改良した「ヴィッカース機関銃」をコピーした「毘式(びしき)機銃」でした。
ちなみに旧日本軍と、イギリス口径(.303=7.7mm)との深い関係は、ここからきています。


しかし、旧日本軍の歩兵武装の多くは、三八式機関銃や三年式重機のような「ホチキス系列機関銃」や、
九二式、九九式軽機関銃のような「ZB系列機関銃」がそのほとんどを占めています。


実は旧日本軍もマキシム機関銃を輸入し、運用に向けての研究を進めていたのですが、
ある障壁が問題となって、その採用が早い段階で見送られ、ホチキス系列・ZB系列へ目が向けられる事に
なったのです。


その理由は、日本がマキシム機関銃を上手くコピーする事が出来なかった点です。


今でこそ独自の先進技術で世界を席巻している日本ですが、かつては西洋の足元にも及ばぬ
工業力しかなく、他先進国製品のコピーでかろうじて技術吸収をしていた時代がありました。

実は、マキシム機関銃は、その製造に大変高度な技術力が要求される、
当時の最先端テクノロジーを結集させた最新の工業製品だったのです。
その当時の日本は、そうした西洋が生み出した最新の技術概念を理解する力に乏しく、
コピーをする事すら、ままならなかったのです。
具体的には、「マイクロクラスの公差」等々の概念なのですが、これを日本が実用レベルで達成するのは
終戦間際の話となります。

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銃というのは、自動車や飛行機と違って、かつての技術の方が高度で難解な場合が多々あります。
機関銃も同様に、時代を重ねるごとに、簡素な製造過程を経て、単純な構造になっていく事で、
確実かつ堅牢な性能を備えていくのです。

そういった意味では、機関銃という括りだけではなく、工業製品としても革命的な存在、
それが、マキシム機関銃でした。


以上でマキシム機関銃はおしまいです。
次回は、「M2ブローニング」を取り上げたいと思います。
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by clan-aaa | 2009-11-02 14:00 | 「小銃少女」 | Comments(9)
機関銃の体系
前々回の続きです
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ロシア製のマキシムだけ馬鹿デカい注水口がついています。
何故でしょう。答えは次回に持ち越したいと思います^^


さて、これまで取り上げてきたアサルトライフルは、それ自身について区分するカテゴリは特別存在せず、
総じて「アサルトライフル」という枠内一辺倒でくくる事が出来ましたが、
機関銃は数ある小火器の中でも、その体系が最も複雑な部類に入る特殊なカテゴリです。

というわけで、今回は「機関銃の体系」について取り上げます。


■MGの体系

まず、機関銃(マシンガン)は大きく2つのカテゴリに分かれます。

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■ヘビー・マシンガン=重機関銃 (HMG)
代表例―マキシム機関銃、M2ブローニング、

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■ライト・マシンガン=軽機関銃 (LMG)
代表例―MG3、PKM、MINIMI、62式機関銃


大まかなイメージとしては「三脚を使うのがHMG、二脚を使うのがLMG」
だと思っていただいて結構です。
というのも、HMGなのか、LMGなのかの区別は、銃器メーカーの主張に過ぎないケースが多いので、
細かい特徴で区分すると話がややこしくなってしまうのです。
以下に続くカテゴリ分けについても、基本的には「メーカーの主張する区分」によって
分類される場合がほとんどです。


さて、HMGとLMGに大別した機関銃ですが、LMGはここからさらに、

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■汎用機関銃 (GPMG = General Purpose Machine Gun)
代表例―MG3、PKM、62式機関銃

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■分隊支援機関銃 (LSW/SAW = Light Support Weapon
/ Squad Automatic Weapon)

代表例―MINIMI

の2種類に分かれます。

これらもまた、基本的にはメーカーの指定する部類に従う事になるのですが、
GPMGは「中隊、もしくは小隊単位で運用される機関銃」
分隊支援機関銃は「分隊単位で運用される機関銃」
というように、本体的特長ではなく、軍隊での運用目的に従って部類される場合が多いです。


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では、MINIMIを仮に小隊単位で配備・運用すれば、MINIMIは途端にGPMGになるのかというと、
そうではありません。
先にも述べたように、あくまでもカテゴリ区分はメーカーの都合です。
MINIMIにGPMG的な運用が可能であり、その他GPMGと何ら遜色ない特徴を持っていたとしても、
メーカーはSAWとして設計・製造しているため、GPMGとはいえないのです。


というわけで、機関銃の体系について

・HMG
・LMG
・GPMG
・SAW


という括りで大まかにご説明いたしました。

次回は、マキシム機関銃について取り上げたいと思います。
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by clan-aaa | 2009-10-28 02:00 | 「小銃少女」 | Comments(8)
機関銃史(1) 現代機関銃への道
前回の続きです
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普通の漫画より4コマの方が時間掛かっている気がします。
どうなってんのよ。。。


さて、今回は第一次大戦前までの機関銃史についてです。
ただし、機関銃史はアサルトライフルの比じゃない程の長い歴史を持っていますので、
今回は最低限度の内容にだけ、簡単に触れていきたいと思います。


■「機関銃」が生まれるまで

機関銃の歴史は、銃器史そのものとも言えるほど長く、深いものです。
その昔、まだ弾丸と火薬を別々に装填していた時代にも、既に連続して
弾丸を発射出来る銃―機関銃の根本的概念―は存在していました。


しかし、これら初期の「連発銃」は、銃身を束ね、撃発機構を複数備えた、
とても実用的とはいえない代物でした。
実用的レベルでの「機関銃」の登場は、弾丸と火薬・発火薬を金属製薬莢に内包した
現在の自己完結型弾薬が誕生するまで待つことになります。

時は流れ、19世紀。
自己完結型弾薬の登場により、機関銃の走りとなる
外力利用型機関銃の開発が盛んになります。


これは、弾薬の装填・排莢を、射手自らの手で行うものです。
アメリカの「ガトリング・ガン」は、代表的な外力利用型機関銃で、
日本を含め多くの国々へ輸出されました。


しかし、これらの外力利用型機関銃は、以前と比べると実用的とはいえ、
トリガーを引くだけで連続射撃が出来る、現在の自動装填式機関銃とは
まだまだ程遠い存在でした。


■現代機関銃の始祖

こうした流れの後、ついに19世紀後半にアメリカとフランスで
初期の自動装填式機関銃の両雄が登場します。
それが、マキシム機関銃(米)と、ホチキス機関銃(仏)です。

この二つの機関銃は、現代機関銃直流の祖となる、
大変重要な存在なのですが、構造の特徴上、
自動火器全般に影響を与えたホチキス機関銃に対し、
マキシム機関銃は、弾薬をベルトで連鎖させた「弾薬帯」によって
給弾する全自動機関銃という特徴が、現代機関銃を形作る上で
大変大きな貢献を果たした、正に「現代機関銃の父」と言える存在です。

この後、マキシムとホチキスのフォロアーが続々登場し、
現代機関銃へとつながっていくのです。


めちゃくちゃ省略した部分がありますが、WWⅠまでの機関銃の大まかな歴史はこんな感じです。
次回は、機関銃の体系について取り上げたいと思います。
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by clan-aaa | 2009-10-24 14:00 | 「小銃少女」 | Comments(4)
小銃少女 第2章 ―マシンガン編― 第1話
クリックしてお読み下さい

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というわけで、本日より第2章「マシンガン編」スタートです。
えらい時間がかかってしまいました。。。
毎度の事ながら申し訳ありません。


銃器選択に関してものすごい葛藤がありまして、
ネタを作りやすく、かつ各キャラを立たせる上で泣く泣く見送った銃や、
少し無理があるのではないかというお叱りも覚悟の上、
機関銃史を語る上で絶対に欠かせない6丁を選びました。
皆さんのお好きな機関銃がいなかったらごめんなさい。。。


まくみは、前回の「―14番目の少女」のおまけみたいなものですので、
あまり深く受け止めないで下さい。
ちなみに将来的には狙撃科のメンツも揃えていく予定です。


もはや「小銃」ではないのですが、皆さんに銃器体系を総括的に
理解していただくべく、機関銃を主軸に、
もちろんこれまでの小銃少女も一緒になって頑張ってまいります。


無理な予定が入らない限り、これまでどおり火曜と土曜に更新する予定ですので、
よろしくお願いします。


22日追記:2枚目、4枚目の注釈が抜けていました。。。
2枚目のベルダンとは薬莢にある伝火孔のタイプを指す言葉で、
ヨーロッパの弾薬はこのタイプがほとんどです。
孔の位置の関係でリロードはほぼ不可能(出来ない事も無い)になっています。

4枚目の「規整子」とはガスレギュレーターの日本語で、
ガスの流入量を調整する際に使用します。
ガスオペレーション方式のマシンガンには必ず付いている部品です。


23日再追記:
ベルダンの説明に関してご指摘がありましたので補足説明させて頂きます。

まず弾薬は、プライマーという小さな豆電池のような管を用いて発火させます。
そのプライマーには、「ベルダンタイプ」と「ボクサータイプ」の2種類が存在します。

両者における一番大きな違いは、プライマー内部に発火金「アンビル」が内包されているかどうかです。
ボクサータイプにはアンビルが内包されており、ベルダンにはありません。
ですので、ベルダンタイプのプライマーを使用するには
薬莢のプライマー挿入部中央にふくらみをもたせています。これが発火金の役目を果たします。

よってベルダンタイプを使用する薬莢には、プライマーの爆発を伝える「伝火孔」を
中央に開ける事が出来ないので、小さな孔を2~3個開けています。
ですので、伝火孔が2つ、ないしは3つある弾薬を総じて「ベルダン」
一つしかないものを「ボクサー」と総称しています。

ご指摘ありがとうございました。
並びに、誤解を招く表現だった事をお詫びいたします。

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by clan-aaa | 2009-10-21 23:00 | 「小銃少女」 | Comments(8)
短期集中連載 ”―14番目の少女” 最終回 「小銃の価値」
<<今までのあらすじ>>

アサルト科一寡黙な少女、いよが狙撃科に転向するとの噂が立った。
「出来損ない」「落ちこぼれ」と言われる彼女には、
あるトライアルでの複雑な過去があった。

とある出来事をきっかけに、いよは狙撃科のまくみと対立する。
夕暮れの第4射場にたたずむ二人の小銃少女の運命は―

「―14番目の少女」
第1話 「少女の価値」
第2話 「 T R I A L 」
第3話 「大国のはざまで」

(お手数ですが各ページをクリックしてお読み下さい)
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まず最初に、長きに渡りお付き合い頂いた読者の皆様に深い感謝を表したく思います。
ここまでやってこられたのは、何よりも皆さんの存在に他なりません。
本当にありがとうございました。


最終回の解説については別個に書く予定はありません。
これは皆さんにその解釈と評価を委ねたく思っているからです。


最終回はこれまでと違い、そのほとんどの内容が私自身のアサルトライフル観に基づいて描かれています。
ですので、その内容に関しては、肯定否定問わずあらゆる解釈があって然りだと考えます。


ただ、最後に一言付け加えておきたいのは、最終話を通して私が伝えたかった事は
「M14は実用出来るものだ」とか「フルオートでも当てられる事は当てられる」といった事ではなく、
どうして今もなお自動小銃は第一線で活躍するのか、その意義を突き詰めたものです。


ですので、最後のシーンでいよは全ての的を倒したようには描いていませんし、
まくみもその事で驚いているのではありません。
どうしていよはフルオートで撃ったのか、その行為にのみ最終話の意義が存在します。


重ねて、長きに渡りお付き合い頂きありがとうございました。
稚拙な漫画表現でどれほど満足頂けたのか不安ではありますが、
少しでも楽しんで頂けたのなら光栄です。


さて、次回の小銃少女は、新章に突入いたします。
来週より再開の予定です。お楽しみに。
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by clan-aaa | 2009-10-02 22:00 | 「小銃少女」 | Comments(7)
「―14番目の少女」 第3話解説
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前回の第2話では、M14とFALの命運を分けた米軍新型自動小銃トライアルの
経緯を描いてきました。

このトライアルでは、結局T-44がM14として採用される事になったのですが
問題はこの結果がFALをはじめとした西側各国の次期自動小銃に与えた影響でした。

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一番の被害者は、いうまでもなく当時の自動小銃の中で群を抜く完成度を誇ったFALでした。
M14の採用後、英国をはじめとした諸外国の多くはFALを採用する事になるのですが、
西側(NATO)での弾薬共通性を維持する為、
米軍トライアルでのみ使用を想定していた.308win弾を採用する事になります。

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これによって、FALは開発当初一番の趣意であった実用的なフルオート射撃という能力を
ほぼ失ったも同然でした。
今となってはフルオートよりもバースト機能が重視されがちなアサルトライフルですが、
その当時、フルオートは次世代自動小銃である事を証明する重要な機能でした。

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しかしながら、実用的なフルオートが見込めなくなったFALは、
英国を始め多くの国々でセミオートのみに換装されることになります。
これは、実質的に以前までのオートライフルと何ら変わらない事を意味する、
耐え難い屈辱にほかなりませんでした。


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それでも、フルオート機能を残して採用した国々も存在したのですが、
現実的に見てとても実用出来るレベルの機能ではありませんでした。
これはM14も同様であり、まともに当たらないだけでなく、
そのリコイルは連続して撃てばアザができるほど強烈なものでした。


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その後、M14は10年待たずして退役するという米軍兵器史上最大の汚点を残し、
現在ではフルオートを省略しバースト機能のみを搭載したM16が
主力小銃となっているのは周知の通りです。
これが、米軍が30年かけて出したアサルトライフルの答えなのです。

こうしてフェデロフ1916にはじまり、Stg44でほぼ完成を見たと思われたアサルトライフルが
西側でその真価を発揮するまでには、半世紀以上の歳月を要する事となりました。

しかし、アサルトライフルにとって、本当にフルオート機能は不要なのでしょうか。
確かに昨今、バースト機能が持てはやされていますが、依然としてフルオート機能を搭載した
アサルトライフルが世界の軍隊の大半を占めています。

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フルオートの真価、もとよりアサルトライフルの意義とは。
次回はそうした内容を個人的見解に基づき描いた最終回となります。

掲載は、連休の頭頃を予定しています。
例の如くずれこんだ際は、温かい目で見守ってあげてください^^
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by clan-aaa | 2009-09-13 06:00 | 「小銃少女」 | Comments(0)
短期集中連載 ”―14番目の少女” 第3回 「大国のはざまで」
(追記) 11日朝 第3話掲載しました

<<今までのあらすじ>>

アサルト科一寡黙な少女、いよが狙撃科に転向するとの噂が立った。
「出来損ない」「落ちこぼれ」と言われる彼女には、
あるトライアルでの複雑な過去があった。

少女の運命を大きく揺るがせた、そのトライアルの結果は、
彼女のみならず、もう一人の親友までをも巻き込む事となる。

大国のはざまで揺れ動く、二人の少女の運命は―

「―14番目の少女」
第1話 「少女の価値」
第2話 「 T R I A L 」

(お手数ですが各ページをクリックしてお読み下さい)
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掲載予定日より大幅にずれ込んでしまった事をお詫びします。
読者の皆様に甘やかされた結果がこれだよ!


というわけで第3話、いかがだったでしょうか。
例の如く解説は近日中におこないます。

量が多いのでじっくり読んで下さいね。
次回の掲載分が最終回です。


それと、もししばらく音沙汰が無かった時は
児ポ法で作者がしょっぴかれたんだと思って諦めてください。
「少女じゃない!小銃だ!」と抗弁するつもりではありますが。。。
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by clan-aaa | 2009-09-10 07:00 | 「小銃少女」 | Comments(6)
「―14番目の少女」 第2話解説
1日朝から昼にかけて大規模なサーバー障害が発生し、
ブログが閲覧できなくなっていたようです。
同時間帯にお越し頂いた方にはお詫び申し上げます。

第3話の制作も予想以上にずれこんでしまい、自分の管理能力の低さに驚くほどです。
夏休みの宿題もこんな感じだったような気がします。
ちなみに第3話の掲載は今週中に出来たらいいな♪
と玉虫色の期限を設けてさせて頂きます。もうしばらくお待ちを。。。


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さて、早速ですが第2話の解説に移りたいと思います。

戦後、各国はドイツの自動小銃「Stg44」に倣った新型小銃の開発と採用に追われる事となります。
これは、同銃が与えた影響による小銃設計の世界的な変革に起因します。

当時、西側最大の軍事国家であったアメリカは、新型自動小銃AK-47を既に採用していたソビエトに
遅れをとらぬよう、独自に新型自動小銃の開発を進めていました。
この開発過程で、大戦期の主力小銃であるM1ガーランドと呼ばれる大型の自動小銃を
フルオートに改造したT-20とよばれる試作ライフルが完成します。

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T-20は、米国の伝統的な兵器廠であるスプリングフィールドアーモリーで設計された
フルオートマチック・セレクティブファイアの大型ライフルで、
使用弾薬こそ30-06のネックダウンケースである.308winでしたが、その特徴は
アサルトライフルとは程遠いものでした。

先の大戦で連合国を勝利に導いたアメリカは、本質的にアサルトライフルの脅威を味わう事も
省みる事も無く、加えてM1ガーランドの余韻に浸っていた事が
後の過ちへとつながっていくことになります。

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そんな中、Stg44の先見性を認識し、来るアサルトライフルの時代を見越していた
欧州各国は、ベルギーでその開発が円熟していたアサルトライフル「FAL」を
西側の統合サービスライフルとする意向を固めます。

FALは、Stg44の長所を上手く取り入れ、280ブリティッシュとよばれる中口径弾薬を使用し、
実用的なフルオート射撃を念頭に入れた正統派アサルトライフルでした。


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しかし、これをよく思わなかったのが当時の西側最大の発言力を持つアメリカでした。
FALが中口径弾薬を使用する点にアメリカが難色を示した事で、
次期主力小銃の使用弾薬を巡って西側各国で激しい対立が起こります。

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その後、アメリカが「.308win弾を使用するFALを採用する」という譲歩案に合意した事で
事態は終息するかに見えました。
この合意は米英両国の首脳によって行われた正式なものであり、
当時のマスコミもこれを取り上げています。


が、アメリカは突如これを一方的に破棄します。
この裏で暗躍していた人物こそ、当時の米軍統合参謀本部長であった、リッジウェイ将軍です。
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リッジウェイ将軍は、第1次・第2次大戦に従軍してきた生粋のアメリカ軍人で、
NATO議長に選任された際には重要ポストにアメリカ人ばかりを据える等、
周辺諸国との協調性に欠けていた保守派の軍人でした。

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そんな彼が、FALなどという外国製の得体も知れぬライフルの採用を許すはずも無く、
その評価を貶める工作を部下の陸軍参謀カーテン少佐と共に共謀します。

具体的にはどのような工作がおこなわれていたのか。
これは実態が未だに不透明な為に明らかにはなっていませんが、
試験においてT-44が有利になるような贔屓を繰り返していた事は確かなようです。

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この、突如として行われた再度のトライアルでは、最終的にT-20改めT-44と、
FAL改めT-48が勝ち残るのですが、その内容は公平性に欠き、カーテン少佐の指示の下
T-44が優位に立つように仕組まれることになります。


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こうした出来レースの結果、不可解なT-44のトライアル勝利によってT-48の西側全面採用は白紙撤回、
一方のT-44はこの後M14として米軍制式主力小銃としてその座に就く事になります。


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理不尽なトライアルによって憂い目に遭ったFALですが、悲運はこれまでに留まりません。
FALの長く険しい運命は、これが始まりに過ぎなかったのです。


というわけで、第3話に続きます。
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by clan-aaa | 2009-09-01 18:00 | 「小銃少女」 | Comments(0)
短期集中連載 ”―14番目の少女” 第2回 「 TRIAL 」
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お待たせしてホントごめんなさい。。。。

その分是非ともじっくりお読みになってください。


そんなわけで第2話、いかがだったでしょうか。

第3話の掲載については次回の第2話解説更新の際にお伝えできるかと思います。
一貫した個人制作ですので、どうか気長にお待ちいただけると助かります。
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by clan-aaa | 2009-08-29 05:00 | 「小銃少女」 | Comments(0)
短期連載「―14番目の少女」 第1話解説
(26日追記) 大変申し訳ないのですが、第2話の制作が大幅にずれ込んでおります。
より多くの方に理解しやすくお楽しみいただけるよう、再構成を行った結果
ちょっと長くなってしまいました。えへ。。。
そのような事情もあって掲載予定日は28日になりそうです。
気長にお待ち頂きますようよろしくお願いします。。。

IRAKA_com



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アサルトライフルに関する議論の中で、
「M14の採用は是か非か」という問題があります。


M14そのものについて言えば、その評価は二分していますが、
M14が西側各国へ与えた影響は、全くといっていいほど肯定されていません。

某有名銃器評論家の言葉を借りれば、
「M14の採用によって、西側は30年近い回り道をすることになった」
と蔑まれるほどです。

これはすなわち、M14を知る事は西側のアサルトライフルの歴史を知る事になります。


今回の漫画を通して私が描こうとしているメッセージは

・M14が誕生した経緯
・M14が採用された理由
・M14が与えた影響
・M14のその後


を総括して

「M14はダメな銃なのか?」

を個人的見解の下解釈していこうという内容です。


次回の第2話では、M14の誕生経緯と、
どのような理由の下米軍主力小銃という座に就いたのか、を描いていきます。


んで、更新は26日を予定していますが、最悪27日にずれ込むかもしれません。
ご了承下さい。
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by clan-aaa | 2009-08-24 19:00 | 「小銃少女」 | Comments(1)