Stoner M63A ①
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数多くあるアサルトライフルの中でも、米軍が採用しているM16は特に有名な存在です。
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東の代表格をAK-47とするならば、西の代表格に相当するといえるほど有名であり、
そのシルエットだけなら知っているという方もいらっしゃるかと思います。


しかし銃そのものは有名であっても、設計者である
ユージン・ストーナーの存在は意外にも知られていません。

ユージン・ストーナーは、アサルトライフルの可能性を大きく広げた銃器設計者です。
彼は、マシンガンとアサルトライフルを可能な限り統一しようとしました。

戦後の各国軍隊では、基本的にアサルトライフルとマシンガンの2種類を基本装備に部隊を編成しています。
新入社員が研修を受けるように、軍隊では新兵に銃火器の扱いを教育する事になるわけですが、
その際新兵には一通り全ての銃火器が扱えるように教育を施します

ここで一考ですが、自分が銃のことを何も知らない新兵になったと仮定して考えると、
銃火器の基本構造が全て同じである方が、非常にわかりやすいと思いませんか?

「アサルトライフルはガスオペレーションを利用したティルトボルトロッキング方式であるが、マシンガンは反動利用のローラーロッキング方式を使用する」

という銃器を扱うA軍隊と、

「アサルトライフルもマシンガンも、作動方式は基本的に同じである」

というB軍隊、どちらが教育の手間が省けるのかは一目瞭然だと思います。

他にも、アサルトライフルとマシンガンが可能な限り統一されていれば、

・主要部品の共用
・コスト削減
・誤操作の低減


などが期待できます。


そのようなねらいの元にユージン・ストーナーが開発したのが、「ストーナー・M63A ウェポンシステム」です。
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ユージン・ストーナーは、このM63Aを新兵教育の簡略化と武器調達コストの大幅な削減が期待できる
総合的な銃火器として設計しています。
このコンセプトは、近代における銃器設計者達全ての夢でもありました。


しかし、このM63Aはそのコンセプトそのものが仇となり、市場的には失敗に終わります。


次回に続きます。
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# by clan-aaa | 2009-04-06 22:33 | 「小銃少女」 | Comments(0)
ストックにみるアサルトライフル
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前回では、「小銃」「自動小銃」「突撃銃」に関する説明をおこないました。
今回はその続きとして、「突撃銃」=「アサルトライフル」に関するいくつかのお話をしたいと思います。


突撃銃は銃器史の中でも特に歴史の浅いカテゴリーであり、意外にもまだ成熟しきっていない部分が
多く存在する兵器だといえます。

兵器という物は、長い時間と歴史によって改良・発展され、完成度を増していきます。
現在では常識となっているアサルトライフルのいくつかの特徴も、以前はそうでなかったりします。


■曲銃床?直銃床?

まず手始めに、アサルトライフルの「ストック」と呼ばれる部位を見てみましょう。
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「小銃少女」では、キャラクターの「足」を、それぞれの「ストック」に相当する部分として描いています。
「ストック」とは、銃の反動を最も受ける部品であり、その形状によっておおよその設計時期や
設計思想を割り出す事が出来ます。
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(上)「U.S. Rifle Cal.30 M14」
(下)「FN SCAR-H」

ここに二丁のアサルトライフルがあります。
両者では、ストックにそれぞれ大きな違いがあるのがお分かり頂けるかと思います。

ここで最も注視して頂きたいのは、銃口→ストック末端にかけての形状です。
上は「曲線」ですが、下は「直線」を描いています。

この形状のストックは、それぞれ

「曲銃床」 (きょくじゅうしょう)

「直銃床」 (ちょくじゅうしょう)


と呼ばれています。

曲銃床は初期のアサルトライフルにしか採用されていないので、曲銃床のスタイルを持つ
アサルトライフルであれば、それは黎明期のものだと判断できます。

ちなみに何故曲銃床のストックが初期のアサルトライフルにしか採用されなかったのかというと、
曲銃床はフルオート(連射)の際に発生する銃のリコイル(反動)を逃がすには不適切な形状だからです。

曲銃床のストックを持つアサルトライフルをフルオートで射撃すると、反動が逃がしにくいため
銃口がどんどん上を向いてしまい、全くねらいをつけられない状態となってしまいます。

つまり、フルオートのコントロールには直銃床のストックが最適なのです。

■ストックの素材

他にもこの二丁のアサルトライフルのストックには大きな違いがあります。
それは素材の違いです。

上のものは木製ですが、下のものは樹脂(プラスチック/ポリマー)で出来ています。
木製は軽くて丈夫、加工がしやすいのですが、湿気を帯びると歪曲してしまうので、
初期~中期のアサルトライフルのストックにしか採用されていません。
そうして次第に樹脂製ストックに取って変わることになります。


それでは最後に、下の「小銃少女」はいつごろ設計されたアサルトライフルかあててみましょう。
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ストックの形状は直線を描いた「直銃床」ですが、ストックの素材は木製なので、およそ初期~中期の世代にあたるアサルトライフルですね。

正確には、我が日本国自衛隊が1964年に正式採用した「六四式小銃」です。
同世代のアサルトライフルと比べても、非常に水準の高い優れたアサルトライフルです。


ちょっと長くなりましたが、今回はこの辺で。
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# by clan-aaa | 2009-04-04 09:53 | 「小銃少女」 | Comments(0)
自動小銃とは
今回は「自動小銃」とは一体何なのかについてお話したいと思います。


そもそも、自動小銃というのは日本における銃器分類のカテゴリーの一つです。
一般的には

「小銃」 = 「ライフル全般」

を指す言葉であり、この中でも特に全自動で発砲が可能なライフルを

「自動小銃」

と呼びます。

そして、「小銃少女」で主に取り上げているのは、「自動小銃」をさらに細分化したカテゴリーである

「突撃銃」 = 「アサルトライフル」

がこれにあたります。



では、次に「アサルトライフル」とは何なのかについて掘り下げていきたいと思います。
アサルトライフルとは一般的に

「ライフル用弾薬をフルオートマチック(連続的)で射撃する事が可能なライフル」

を指します。


その起源は、遠くさかのぼる事約100年前の帝政ロシアで生まれました。

正確にはフェデロフ1916はアサルトライフルではなく、フルサイズのライフル弾を使用するライフルである
「バトルライフル」だとする意見も多いのですが、ここでは

「ライフル用弾薬をフルオートマチック(連続的)で射撃する事が可能なライフル」

という定義に基づき、あえて紹介させて頂きます。

さて、このフェデロフ1916は残念な事に当時の兵法では実用的な運用が見出せず、
正当な評価がなされぬまま歴史の影に消えていきました。


兵器史上において正当な評価がなされ、「アサルトライフル」の語源ともなった存在は、その後の
第2次世界大戦期におけるナチスドイツにおいて誕生した「Stg44」がそれにあたります。

Stg44の基となったのは、当時ナチスドイツの歩兵用兵器を開発していた「ハーネル社」が開発した
「Mkb42(H)」です。

手動装填式の小銃や、一部でようやくセミオート(単発)の自動小銃がようやく登場しかけていた
当時の戦場に革命をもたらす優れた自動小銃でした。

その後、紆余曲折を経て、ヒットラーはMkb42に

「スチュームゲヴェーア(Stg)」 = 「突撃銃」 = 「アサルトライフル」

という名を付けます。
つまり、「アサルトライフル」という言葉を生み出したのは、ヒットラーという事になります。


その後、世界中でこのStg44を倣った自動小銃が開発され、世界各国軍の歩兵用主力兵器は
現代につながる「アサルトライフル」へと変革していきます。

小銃少女は、そうしたアサルトライフルをモチーフにして描かれています。
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# by clan-aaa | 2009-04-03 04:53 | 「小銃少女」 | Comments(0)
はじめに  - THE GUNGIRLs -
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# by clan-aaa | 2009-04-01 04:06 | 「小銃少女」 | Comments(3)
「小銃少女」 -THE GUNGIRL- とは?
偶然にもこのブログへお越し頂いた皆様、初めまして。
管理人のIRAKA_comと申します。


このブログは、自動小銃をモチーフにした少女、「小銃少女」の姿を描いたWEBコミックです。
難解で敬遠されがちな銃火器について全く理解のない方でも楽しめるように、
わかりやすく・とっつきやすく描く事を心がけています。
漫画の中に登場する少女達は、全て実在する小銃を元に性格・言動を描いており、
彼女達は小銃そのものです。
ただし、漫画的表現の関係で若干事実と異なる点がある事をご理解下さい。


先に申し上げたように、このブログは銃器に全く理解のない方でも楽しめるように描く事を心がけています。
ですが一貫した個人製作ですので、どうしても独りよがりな部分が出てしまいます。
もし漫画中・文中でわかりにくい点や、指摘等ございましたら、お気軽にコメント・メールを送って下さい。
読者の皆様から寄せられたご意見・ご感想は創作活動における最大の原動力です。
お返事もなるべく早くお出し出来るよう努力しますので、よろしくお願いします。

宛先:記事内コメント欄
もしくはメールにて irakasan*gmail.com (お手数ですが*を@に変えて下さい)


「登場人物」

スモールアームズアカデミー
●アサルト科所属生徒

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スモールアームズアカデミー
●教職員
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# by clan-aaa | 2009-04-01 03:51 | 「小銃少女」 | Comments(0)