「小銃少女」 -THE GUNGIRL-
2016-09-17T01:45:42+09:00
clan-aaa
最強にして最小の主力兵器、自動小銃をモチーフにした「小銃少女」の活躍を描いたWEBコミックblog
Excite Blog
最後に ―読者の皆様へ
http://bfnews.exblog.jp/23444185/
2014-12-17T21:00:00+09:00
2014-12-18T00:58:21+09:00
2014-12-17T15:33:50+09:00
clan-aaa
その他
私がここに戻ってきた経緯を含めたろくなオチも無い身の丈話となりますので
何卒よろしくお願いします。
【銃と現実】
私のペンネーム「IRAKA」は、井上靖の歴史小説「天平の甍(いらか)」から拝借させて頂いたものです。
同作は、唐の高僧である鑑真を来日させるべく、奈良の修行僧達が奮闘する姿を描いた
歴史小説なのですが、私はその内容を通じて「人生の使い方」にいたく感銘を受けた記憶があります。
この作品を読んだ当時、私は勉強も出来なければ運動もまるで苦手な出来損ないの学生でしたが、
そんな劣等感を忘れる事が出来る唯一の時間が、大好きな銃器の世界に没頭することでした。
これは私が小学生の頃にガチャポンで当てた、キャップ火薬を入れてパンパン鳴らすおもちゃです。
当時のガチャポンなんて表の広告にある当たりなんてものは入っているかどうかすら
怪しいくらいデタラメな中身でしたが、どういうわけか一回で当たったのです。
記憶している限り、私が銃に興味を抱くきっかけとなった原初体験でした。
これが当たった瞬間とか、初めて火薬をつめて鳴らしたときの恍惚ですとか、今でも鮮明に覚えています。
あのときこれが当たってなければ、こんなブログは書いていなかったかもしれないと思うくらい、
私にとってこの鉄屑は人生を変えた宝物です。
ですが銃を好きになればなるほど、あるひとつの現実に直面します。
それは日本という国において、自分の理想とする形で銃器に直接携わる事が極めて困難であるという事。
受動的に消費する形でしか、銃器の世界に留まる事ができないという事。
そしてとうとう、その現実と戦わなければならない、
大学の就職活動の時期を迎えます。
【「小銃少女」と自暴自棄】
何とか銃器に関わる仕事に就けないかと、色々と自分なりに行動した結果、
この国では数少ない、銃器製造を行う某社の面接にこぎつけたのですが、
その面接が行われる直前になって、同社から同年度の新卒採用は見送るとの連絡が
届きました。丁度リーマンショックの翌年の出来事でした。
なんというか、なんじゃそりゃ!みたいな呆気にとられてしまいました。
リーマンショックを恨む訳ではありませんが、あと一年早かったら
違った人生になっていたのかもと思うと、何だか自暴自棄になってしまったのです。
「夢見てるご時勢じゃないな」と気持ちを入れ替え、その後何とか商社の内定を得たものの、
やりきれない気持ちのやり場を、卒業までに何とか発散しようと選んだ方法が、
小銃少女という作品を描く事でした。
(↑一番最初に描いた二人)
ですから本当に、社会人になるまでの時限付で辞めようと、
そう心に決めてから更新を始めました。
それからの事は皆様もご承知の通り、私の無断転載が元となり、
更新を身勝手にも止めてしまいました。
私はあのときどうすればよいのかわからなくなっていました。
ブログを更新困難な状況にしてしまい、
銃器と携わる仕事に就くことも出来ずにいたあのときの私に
次の一歩を踏み出す余裕は無かった様に思います。
こうして社会人になった後も、自分へ言い訳をしながらブログから目を背けていたのですが、
予想だにできないある出来事が私の視線を変化させました。
【気づかなかった、ふたつの存在】
それは私が気づいていなかった、読者の皆様でした。
それまで作品を発信し続けていた中でも気づく事ができなかった、
本当にたくさんの方々の存在、そしてそうした方々から頂いた
たくさんのご意見、お叱り、ご声援こそ、先日完結させた103ページの原動力に他なりません。
そして、もしかすると私のやりたかった、なりたかった、
銃器に携わる「理想的な形」というのは、
意外にもすぐそこに存在するのではないかと考えるようになりました。
ですが私は以前からもぼやいているように、本当に遅筆です。
仕事の傍ら創作活動に勤しんでおられる方は大勢いらっしゃいますが、
私にそのような器用な真似は出来ませんでした。
しかし、今の生活を全て投げ出す勇気は、そう簡単に起きるものではありません。
サラリーマンは私が思っていたよりも、ずっと快適で、何よりも磐石です。
不本意な就職とはいえ、私にはその仕事内容、待遇、人間関係において
幸運にも何ら不満はありませんでした。
このまま惰性に身を任せて、目を背け続ける感覚が無意識になるのを選ぶのか。
今の生活と引き換えに、もう一度ペンを握るのか、
どちらかを選ぶ事ができる思考判断も、そうそう長く維持することは出来なくなるでしょう。
入社以来そうした自問自答を繰り返すこと3年目、私は自らの意思で決断を下します。
【全てと引き換えに】
入社から3年目の春、私は会社を退職しました。
全てはもう一度ペンを握って、あの日から今日に至るまで、
私を支援して下さった皆さんに対して真っ直ぐ目を合わせられるように、
そして何よりも、世間や境遇に言い訳ができないよう、
自分の人生の使い方を本当に自分の意思で決断した結果です。
しかし、このような行動は自分を適当に言いくるめて社会から逃げてきただけであって、
傍から見れば、もっと他にやり方はあったのでしょうし、あまりにも早計で、世間知らずで、
甘えた自意識が愚かしく目に余ると思います。
それでも未完のままで放置してしまった小銃少女から逃げ出すほうが、
私には耐えられませんし、今まで応援して下さった方が喜んで頂けるのであれば
このまま野垂れ死んでも何の後悔もありません。
なんだか重たい話になっちゃいましたが、
60億人もいる地球の中に、一人くらいこんなバカがいても良いんじゃないの?
くらいのかるーい話で受け止めていただければ幸いです。
【「衣・食・銃」あっての人生】
それで、先日の更新の最後に、「小銃少女は”一旦”幕引き」とさせて頂いたのですが、
これは私の中で、もっとちゃんとした体を成した媒体において、パワーアップさせて
是非皆さんの目に届くような存在にしたいなという願望がある為に、
このような曖昧な表現をさせて頂きました。
これは小銃少女という作品にこだわることなく、
また様々な舞台やテーマをもって、私の考える銃器の世界を
広げる事を第一に、今後努力を続けていきたいという意思の表れでもあります。
とはいえそれがいつになるのか、どこでやるのかなんて全然見当すら付けられない現状なのですが、
またお目にかかる機会があれば、どうかその時は是非ともご贔屓にして頂ければ嬉しく思います。
ブログの更新は今回が最後となります。
もし何かご意見等ございましたらコメント欄でも結構ですが、
メールだと確実に届くと思います。
重ねて、古くは8年前から今日に至るまでの長きに渡り、
多くの読者の皆様からご支援・ご声援を賜りましたことを深く御礼申し上げます。
天平の甍の如く、人生の使い方を私に考えさせるきっかけをつくって下さった
皆様からのご恩は絶対に忘れません。
何年かかるかわかりませんが、一生懸命頑張ります。
皆さんも、どうかお元気で。
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"OPERATION GUN GIRL" 最終話 「小銃少女作戦」
http://bfnews.exblog.jp/23424306/
2014-12-12T18:41:00+09:00
2014-12-12T18:41:32+09:00
2014-12-12T18:41:32+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
"OPERATION GUN GIRL" 第2話 「GUNGIRL CONFIDENTIAL」
"OPERATION GUN GIRL" 第3話 「ゲイシャ・フジヤマ・ロクヨンシキ」
"OPERATION GUN GIRL" 第4話 「コアブレット」
"OPERATION GUN GIRL" 第5話 「不死身のドラゴン」
"OPERATION GUN GIRL" 第6話 「すべてを賭けて」
大変長らくお待たせ致しました。
結局1年かかってしまいました。
大変申し訳ございません。。。
私は筆が遅く、4コマを掲載していた頃は週に2本のペースが一杯いっぱいだったのですが、
本作は全103ページのフルサイズを約1年で描き上げたことを考えると
人間気合で何とかなるというのがよく実感できます。
「おわり」としております通り、小銃少女は今作をもって一旦幕引きとさせて頂きます。
ブランクの3年間を含め、連載を開始した2009年から足掛け5年間の長きに渡り
読者の皆様から大変なご支援を賜りましたことを、まずは深く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
次回、私がこの作品を書き上げるに至った経緯等々を含め
ブログとしては最期の更新をさせて頂こうかと思っております。
寒さ深まる年の瀬、お待たせしてしまった分じっくりとご覧頂ければ幸いです。
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ちょっとお出かけしてました
http://bfnews.exblog.jp/23052160/
2014-10-03T12:31:00+09:00
2016-09-17T01:45:42+09:00
2014-10-03T12:30:58+09:00
clan-aaa
その他
結構間が空きました、漫画をお待ち頂いている方々には大変申し訳ありません。
ちょっと1ヶ月ばかりアメリカへ取材、なんてカッコいい言い方したら恥ずかしい感じですが、
色々と調べ物をして参りました。
先日帰国したばかりなのですが、ウエストの天ざるうどん(福岡ローカルですいません…)が
あんなに美味しく感じたのは初めてでした。やはりハンバーガーで生きていくのはちょっと堪えます。
銃に関して自分の中でどうしても疑問だった事ですとか、
思い込んでいた事が色々と覆された貴重な体験は掛け替えがなく、
銃器に興味があるものとしてもう少し早く行くべき国だったと思いました。
もうしばらく行く事はないであろうと思い、小さいものから大きいものまで、
有名無名問わずかなりの銃器と戯れて参りましたが、
その端々の瞬間をただひたすらに幸せだと感じられた事は、自分が銃器が好きだという、
この思いだけは揺ぎ無く、改めて再認識できた様に感じます。
話したいことは山ほどあるのですが、無駄口叩く暇があったら
さっさと続きを描けという声が何処からか聞こえて参りますので、
銃をペンに持ち替えてとっとと作業に戻ります。
ホントお待たせして申し訳ありません。
この話の続きはまたどこかで時間をつなぎたい時にでもさせて頂こうかと思います。
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"OPERATION GUN GIRL" 第6話 「すべてを賭けて」
http://bfnews.exblog.jp/22606705/
2014-07-24T19:00:00+09:00
2014-07-24T18:11:47+09:00
2014-07-24T18:11:47+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
"OPERATION GUN GIRL" 第2話 「GUNGIRL CONFIDENTIAL」
"OPERATION GUN GIRL" 第3話 「ゲイシャ・フジヤマ・ロクヨンシキ」
"OPERATION GUN GIRL" 第4話 「コアブレット」
"OPERATION GUN GIRL" 第5話 「不死身のドラゴン」
大変お待たせ致しました。
今年も例年に増して暑い日々が続きそうで、
私の部屋もプラスチック製品が変形しそうなくらい室温が高くなってきた今日この頃なんですが、
よくよく考えたらこの部屋北向きなんですね。
今の部屋に越してくる前、南向きの角部屋に住んでいた反省を生かして
北向きを選んだんですが、部屋選びに正解はないですね。
どっちがいいのか未だによーわかりません。
さて、本編ですがおそらく次回で完結…出来るかな?
といった感じです。
大変長きに渡りお付き合い頂きました読者の皆様へ重ねて御礼申し上げます。
もうちょっと待ってて下さいね!
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G36は当たらない?命中精度不具合事件について
http://bfnews.exblog.jp/22464387/
2014-07-04T06:00:00+09:00
2014-07-04T02:24:37+09:00
2014-07-04T02:24:37+09:00
clan-aaa
未分類
↑問題となったDM11(MEN公式サイトより引用)
ドイツ軍のG36がバレル加熱時に著しく命中精度が低下するという指摘がなされ、
国の第三者機関とメーカーを交えた大々的な調査が行われました。
発覚当初は相当重く受け止められたようで、
銃器業界においても「あのHK社の主力製品がこのような問題を抱えていたとは」と
一大騒動となった経緯はご存知の方も多いはずです。
当初、バレル加熱時に発生する問題であった為にポリマー製のレシーバーが
その原因であると疑われていましたが、私はどうも腑に落ちませんでした。
製造元のHK社は歴史的にも樹脂部品の採用に逸早く取り組んだ企業ですし、
マテリアルの選択でそのようなミスを犯すとは到底思えなかったのです。
結果として、その原因は弾薬にあることが判明しました。
その内容は、製造ロットによってブレットのジャケット厚が規定よりも薄かった為に
安定した性能を発揮できなかったということらしいのですが、
何故ジャケットが薄いと命中精度が落ちるのか、そのあたりをちょっと触れたいと思います。
この図は、問題となったドイツMEN社のDM11(SS109相当)のブレット断面の簡素図です。
今回問題となったのは、図中オレンジのジャケットの「厚み」です。
これが薄かった為に命中精度が下がりました。
ご説明に入る前にご理解いただきたいのですが、
今回のケースは様々な要因が絡み合った結果発生した問題ですので、
当記事では砲内弾道学に絞ってご解説したいと思います。
この図は撃発直後、ブレットが銃身内部を通過する過程を断面で描いたものです。
ジャケットの厚みが十分であれば、図中青で示されたバレルのライフリングに
ジャケットがしっかりとくい込んで、ブレットを推進する燃焼ガスをしっかりと受け止めつつ、
ブレット前部への「ガス漏れ」を防ぐ事ができます。
で、ジャケットが薄いとどうなるか、を表したのが上の図です。
今回問題となったケースですね。
ジャケットが薄いブレットはライフリングにしっかりとくい込む事ができず、
ライフリングとブレットの隙間から燃焼ガスが漏れてしまいます。
すでにこの段階でなんとなくお察し頂けるかと思いますが、
この状態ではブレットと銃身の関係が不安定なので、
銃身内部でブレットがぶつかり回りながら暴れます。
これを「バロッティング」といいます。
当然のことながら弾道に悪い影響しか与えません。
また、このブレットとライフリングの隙間から漏れ出すガスはとてつもない勢いで
せまーい隙間を通過するのですが、このとてつもない勢いによって、
「銃身内部の表面」と「ジャケット」の両者は急激な腐食・溶解を起こします。
銃身が磨耗することを「エロージョン」というのですが、
今回のようなケースは、特に「スコーリング」と呼ばれています。
スコーリングによって、銃身はたちまち老けていきますので、
銃身内部の表面は荒れ果てます。イメージとしてはザラザラした感じですね。
この荒れたお肌はやすりのような性質を持つので、ジャケットの表面を削り取ってしまいます。
銃身内部にジャケットの一部が付着(着銅といいます)した状態で射撃を続けると、
弾数を重ねるごとにブレットの旋動(回転運動)が不安定になり、命中精度が下がるのです。
連続射撃を行い加熱したバレルで発生した今回のケースだと合点が行くかと思います。
というわけで、砲内弾道学上ではこういった要因がざっと挙げられるかと思います。
砲外弾道学上からの解説については勘弁して下さい。
レイノルズ数とかマグナスモーメントとかむじゅかしい計算の話になるのでアホがばれます。
もうバレてるか。
記事中アホな記述がありましたらご指摘下さいませ。
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五六式小銃 "不死身のドラゴン"
http://bfnews.exblog.jp/22273658/
2014-06-11T17:00:00+09:00
2014-06-11T16:00:36+09:00
2014-06-11T15:50:16+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
第5話の作中でコロちゃんが「ベトナムで~」とか
「ハノイで米軍に~」などと話すシーンがありました。
M14と56式(もといAK)、両者はほぼ時期を同じくして誕生した
アサルトライフルであり、激しく銃口を向け合った関係でもあります。
特にM14にとって、56式をはじめとしたAKファミリーは
自身を断頭台へと追いやった深い因縁があります。
その舞台となったのがベトナム戦争であり、
M14にとって、AKファミリーの存在というのは
それはそれは色々と思うところがあるわけです。
そして、ベトナム戦争において中共が支援した北ベトナム軍の
主力装備の中には、大量の56式が存在していました。
ことベトナムのジャングル戦においては、
重厚長大なM14でサーチアンドデストロイに苦労する米軍に対して、
軽快なAKでヒットアンドアウェイを繰り返すベトコンがいかに有利な状況であったのかは
言うまでもありません。
ところでこの56式、バヨネットが付いている不利は承知の上でも、
数あるAKファミリーの中で「一番重たいモデル」だと私は認識しています。
56式(中国) 4,150g
タブク(イラク) 3,995g
MPi-K(旧東独) 3,900g
RKm62(フィンランド) 3,900g
AK-47(旧ソ連) 3,840g
M70(旧ユーゴ) 3,700g
AIM(ルーマニア) 3,700g
AMD-63(ハンガリー) 3,125g
(ライフルグレネードランチャー付きの旧ユーゴ製M70B1が4.2kgぐらいあるんですが無視してあげて下さい)
銃というのは重くするのはカンタンですが軽くするのはとーっても大変です。
例えばM16ライフルはその当時、樹脂やアルミ合金といった
材質面の恩恵を受けた「軽さ」の面で革新的だと持てはやされていました。
ベースモデルのM16は3,000g、確かにこれよりも軽量なフルサイズのアサルトライフルはちょっと思いつきません。
これには相当苦労したのでしょう、M16設計者のユージンスートナーが晩年
「M16A2はひどいよね、あんな重い銃つくった覚えは無いんですけど。
どんだけ苦労してM16を軽くしたと思ってんだよ。」
と米軍によるM16への”改悪”をボヤいていた記事を見たことがあります。
話がだいぶ逸れましたが、イラスト説明中で触れている
シートメタルのコンマ5ミリの厚みというのはかなり大きな差です。
しかもこれが強度に直結するわけではありません。
材料費にも悪く反映されるでしょう。
こうした金属加工技術の諸条件も重量増加につながっているものと思われます。
あ、あと最後にどーでもいい話ですが、
コロちゃんにはブルース・リー主演「燃えよドラゴン」の影響がちょっとあります。
義手っぽいとことか、ほっぺの切り傷とか。
さすがに「アタァ!!」とは叫ばないですけど。
「あ゛だぁ゛ぁぁぁ!!!」とは叫んでましたね。
おまけ。初期の案。
最初はもっとギャルっぽい感じで考えていました。
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"OPERATION GUN GIRL" 第5話 「不死身のドラゴン」
http://bfnews.exblog.jp/22261653/
2014-06-10T12:00:00+09:00
2014-06-10T11:32:56+09:00
2014-06-10T11:32:56+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
"OPERATION GUN GIRL" 第2話 「GUNGIRL CONFIDENTIAL」
"OPERATION GUN GIRL" 第3話 「ゲイシャ・フジヤマ・ロクヨンシキ」
"OPERATION GUN GIRL" 第4話 「コアブレット」
大変長らくお待たせしました。。。
本当に申し訳ございません。
「年度内には全部掲載できると思います、ハハ!」などと供述していたペテン野郎には
本気の肩パン一発お見舞いして下さい。
ちょっと間が開いたので、これまでのあらすじを。。
小銃少女の元に突然やってきたFBI捜査官。
彼らは殺人事件の容疑者として小銃少女を逮捕、取調べを行うが
その最中に何者かによって学園が襲撃され、りよ(六四式小銃)とミニー(MINIMI)が拉致される。
全ては何者かがこの機会を窺うために張り巡らせた、巧妙な罠だったのだ。
小銃少女を容疑者として貶め、襲撃を企てた黒幕として、
普段から学園に出入りしていたとある中華料理店の存在が浮上する。
その名は「北方飯店」―FBIの捜査情報とこれまでの一連の事件が
ようやく一本の線でつながったのだった。
りよとミニーを奪還すべく北方飯店へ乗り込む小銃少女達。
彼女達が目にしたのは、小銃少女の関与なしには製造不可能なほど精巧な
コピーライフルの数々だった。
次第に明らかとなる黒幕の目的と小銃少女の秘密。
そこには、「コアブレット」と呼ばれる謎の記録媒体が存在があった……
五六式でコロちゃんて安直過ぎるやろ……あ!全員同じような感じやった!(笑なんかこうギャップがすごいというか、ちょっとお気に入りなネーミングです。
今頃になって改めて気付いたんですが銃がいっぱい出る戦闘シーンって描くのに尋常じゃないくらい時間掛かるんですよね。やっぱもっとアホっぽくてサザヱさんみたいにほんわかした内容の方が性に合ってる気がします。あ!あとですね、「黒い服」ってどうやって描いたらいいの?(笑みんなどうしてるんだろ。ベタ塗りで潰す?ぺた~んってなるしなー。今回自分で描いておきながら何ですけど、試行錯誤感がハンパやないですね。ちょー恥ずかしい!
さ、次回掲載に向けて予防線張りまくった所で今回はこの辺で。ホント頑張って描き上げます!!!お待たせしてごめんなさい!!!
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FN FAL その光と影
http://bfnews.exblog.jp/21755347/
2014-04-11T08:30:00+09:00
2014-04-11T08:48:35+09:00
2014-04-11T08:30:55+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
FN FAL "西の怪銃"
FN FAL(2)
不遇の傑作 -FN FAL-
春のFAL祭り、最後は内部機構です。
つらい事があっても落ち込まない、ライフル界の女帝にせまります。
【西で一番タフなやつ】
私は軍用小銃の評価基準における最優先項目「頑丈さ」において、
FALはAKに比肩する存在だと思っています。
しかしこのタフな構造には後述するデメリットも併在している点を認めねばなりません。
というわけで、FALの心臓部である「ティルティングブロック閉鎖機構」「落ち込み式閉鎖機構」を
図解してみますので、ロータリーボルト閉鎖機構 などと比較しながら
見て頂ければと思います。
この図は完全に閉鎖している状態をあらわしたものです。
赤はティルティングブロック、オレンジはブロックキャリア、
緑はロッキングボルト(レシーバー)です。
えーごめんなさい、以下赤い部品に「ボルト」と書いておりますが
正確にはティルティング「ブロック」です。
回転しない鎖栓は「ブロック」、回転運動がかかる場合は「ボルト」ですね。
①撃発後、ガスオペレーションによってピストンがブロックキャリアを後退させ、
ブロックキャリアはティルティングブロックとロッキングボルトの関係を断ちます。
ティルティングブロックの後端をキャリアがぐいっと持ち上げる感じです。
②ティルティングブロックとブロックキャリアは抱き合ったまま後退します。
③お次は閉鎖です。ティルティングブロックの傾斜した後端上面を
キャリアブロックが押さえ込みながら両者は前進します。
このときティルティングブロック後端には下方向へ強い力が掛かっています。
④下方向へ押さえ込まれたティルティングブロックはレシーバーのへこんだ所へ
はめこまれます。ティルティングブロックの上にはブロックキャリアがいるので
ティルティングボルトは身動きが取れなくなります。完全閉鎖の状態です。
一連の流れはこんな感じです。
で、一番の問題はレシーバーがロッキングボルトを兼ねている点です。
例えばAKやM16のようなロータリーボルト閉鎖機構の場合、
閉鎖はボルトとバレルの噛み合いによって完結します。
レシーバーは銃身とボルトグループのガイド役に過ぎません。
しかしFALのようなティルティングブロック閉鎖機構の場合、
レシーバーという銃の中で一番大きく重たい部品がロッキングブロックを兼ねているため、
レシーバーは大変頑強かつ精密に製造する必要があります。
そんなわけでFALはレシーバーをスチールブロックから削り出して製造しているのですが、
数多ある自動小銃の中でもトップクラスの耐久性が評価される反面、
その製造には大変な時間と手間が必要で、かつ部品単価が高価になってしまうデメリットが指摘されます。
ただここで注意して頂きたいのは、
現在製造されている自動小銃の大半がロータリーボルト閉鎖機構を採用している理由が
前述の問題によるものだけではないという点です。
【ボルトをむやみに動かしたくない!】
ティルティングブロック閉鎖機構のもう一つのデメリットは、
ティルティングブロックの稼動領域にあります。
ティルティングブロックが閉鎖する過程をよく見ると、
ブロック後端が上下に動いているのがお分かり頂けるかと思います。
つまり稼動領域は「前後」「上下」です。
使い込むうちに銃は「ガタ」が出ます。
しかしガタが出ぬよう部品同士のクリアランスを上げると、今度は砂塵などの異物混入に弱くなってしまいます。
軍用銃の公差がルーズな理由の一つですね。
一方、ロータリーボルト閉鎖機構におけるボルトの稼動領域は「前後」のみです。
ティルティングブロック閉鎖機構のように「上下方向」へのクリアランスは深く考慮する必要がありません。
つまり精度面でティルティングブロック閉鎖機構はそもそも不利なのです。
現在、ティルティングブロック閉鎖機構が支持されなくなった背景には、
こうした複合的な要素が存在します。
特にドイツなんて銃身や閉鎖機構のティルトダウン・ティルトアップを本当に嫌がってきました。
もう執念というか、意地というか、、、、ピストルだとマウザーC96、ルガーP08、ワルサーP38が好例です。
G3はそうしたドイツ銃器美学の集大成とでもいえるんじゃないでしょうか。
余談ですがチェコのVz58なんて、どーしてもボルトはティルトモーメントさせたくないよぉぉぉぉ、
でもAKのレイアウトはやだよぉぉぉぉ、、、、で、分離独立させたポップアップブロックを
ショートストロークピストンでオペレート、しかもストレートハンマー採用で
銃身―ボルト―ハンマーのロイヤルストレートフラッシュじゃあ!!!!
うわぁこいつ必死やな、、、と思えてしまうくらい作動機構の稼動領域にシビアな例もあります。
話がだいぶ逸れましたが、FALはそれでも命中精度を確保しようと部品同士のクリアランスを
上げた結果、「異物混入に弱い」という問題点が中東・アフリカ地域の戦闘で露呈してしまいました。
決して致命的な問題とはなりませんでしたが、FAL以降ティルティングブロック閉鎖機構を採用した
アサルトライフルはヒット作不在となり、現在に至ります。
20世紀の兵器史に名を残す歴史的傑作小銃、FN FALの眩い光と深い影、
しかしそれでも老兵は死なず、ただ消え去る事もなく、その存在感は今もなお際立っています。
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FN FAL(2)
http://bfnews.exblog.jp/21698640/
2014-04-03T08:44:00+09:00
2014-04-03T08:44:04+09:00
2014-04-03T08:44:04+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
「検定印:ニトロプルーフ」 あたりの記事を読むと
色々納得して頂ける面倒臭い回です。
ちょ、ちょ、ちょっと時間がつくれなくて
FAL内部機構の詳しい記事は次回更新とさせて頂きます。
ごめんなさーい。。。
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FN FAL "西の怪銃"
http://bfnews.exblog.jp/21639194/
2014-03-26T18:00:00+09:00
2014-03-26T05:00:28+09:00
2014-03-26T04:30:50+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
……えー、時間稼ぎ第二弾、、、ではなくて、
今回から「春のFAL祭り」開催したいと思います。
と申しますのも、当ブログの検索ワードで「FAL」がとっても多いんですね。
玄人向けなモデルながらも皆さん意外と関心があるのではないかと思いまして、
ちょっと集中的に取り上げてみようかなと決めた次第です。
尚、おおまかな歴史や概要については以下記事をご参照下さい。
不遇の傑作 -FN FAL-
【”怪銃”FALの誕生】
採用国数90ヶ国以上、製造は英国二大オーディナンス
(ロイヤルスモールアームズファクトリー、BSA)を含めた世界15拠点で
行われた歴史的傑作FALは、小銃というカテゴリに留まらず
近代兵器史から見ても稀に見る完成度を誇っているにも関わらず、
その知名度はM14やG3といった30口径クラスの同期たちと比べると極めて低い現状にあります。
この”西の怪銃”FALの設計を手掛けたのは、アメリカの天才銃器設計者ジョン・M・ブローニングの
遺作、ブローニングHPの最終設計調整に携わったとされるFN主任設計技師デゥードネ・ザイーブと、
そのサポート役、エルネスト・ヴェルヴィエ(同氏は後に汎用機関銃の名機「FN MAG」を生み出します)
の両名でした。
両者の手掛けた銃器に共通した特徴はただ一つ、「実用第一」である点です。
第二次大戦が終結し、欧州各国が次世代の軍用弾薬を模索する中で、
ザイーブは東部戦線でこれでもかと威力を見せ付け、
十分なバトルプルーフがなされたドイツ軍の7.92×33mmクルツに着目します。
かつて自国を苦しめた敵国の弾薬である事などはお構いなしに実用性を最重要視し、
同弾が次世代自動小銃に対してこの上なく適任であることを信じていたザイーブは、
FALのプロトタイプ、通称「Serial No.1」を同弾仕様にて完成させます。
【決まらぬ弾薬】
1948年にこのSerial No.1はイギリス軍とベルギー軍立会いの下でデモンストレーションが
行われたのですが、この後のFAL発展改良に際してイギリスの存在は欠かせないものとなります。
それを決定的なものとさせたのがModel No.1(Serial No.2)における
.280ブリティッシュ弾薬の採用でした。
.280ブリティッシュ弾はイギリス軍の兵器設計局次長リチャード・ビーチングが
設計したミドルクラスのライフル弾です。
同弾は想定レンジが600ヤードである点からもわかるように、
イギリス軍はその当時制式採用していたSMLEで使用する.303ブリティッシュが
オーバーキルであり、また射程距離を引き換えにしてでも「優先させるべき条件」を
次世代弾薬に求めていた事から誕生した中型弾薬です。
ちなみに、当時の同クラス弾薬のスペックを比較すると、
【英】.280ブリティッシュ (140gr;2,415fps)
【独】7.92クルツ (125gr;2,300fps)
【露】7.62×39mm:M43 (122gr;2,330fps)
弾薬は決してデータだけで語れない部分があるのですが、
.280ブリティッシュはアサルトライフル弾薬としての資質が
少なくともデータ上は十分である事がわかります。
.280ブリティッシュはこの後、米軍T65ライフルケースを参考にした改良が施されます。
この弾薬は英国で.280/30、FN社では7mmショートと呼ばれた幻のNATO弾でした。
そしてこの当時、ザイーブ、ヴェルヴィエをはじめとしたFN社の技術陣は、この7mmショート弾が
NATOで採用される事を信じていました。
しかし、それでもFALは最終仕様の決定に踏み切れない状況におかれていました。
何故ならそれは銃や弾薬ではなく、もっと別次元の問題だったのです。
【銃の性能は問題ではない】
大戦後、生産設備とその工員が大量余剰となったスプリングフィールド造兵廠を
何としてでも再稼動させたいアメリカと、
面子を守るべく政治的譲歩を必死に避け続ける欧州諸国、
台頭するソ連を前にして一刻も早く結束すべき西側内部では、
西側次期制式統一弾薬の決定という議題をめぐって
この時期大きな不和が生じていました。
このあおりを受け、銃の能力や弾薬の仕様が問題ではなく、ナショナリズムの衝突によって
FALは仕様を次々と変更されてしまうのですが、
特に1952年のSerial No.28における米軍コードT-65規格、.308win弾薬仕様への変更は
その後の運命を左右する大きな転機となります。
米軍のトライアルに提出する為に仕様を変更したこのSerial No.28は
不本意にも今日まで製造されるFALのベースモデルとなりました。
1954年にNATOがオタワ合意で.308winを7.62mmNATO弾として採用する事を決定、
1957年にはFALがイギリス軍に、M14がアメリカ軍に採用されます。
ザイーブとヴェルヴィエが追い求めた理想に時代が追いつくには、
5.56mmNATO弾が採用される1976年まで待つ事となります。
時代の不遇に翻弄され続けたFALですが、全世界で少なくとも
700万丁は製造されたといわれています。
私は勝手にAKを”赤き鋼帝”と呼ぶのに対し、FALを”西の怪銃”と呼んでいますが、
それほどまでFALは西側で成功した自動小銃の一つであると思っています。
次回は内部構造について触れようかなと思います。
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お蔵入りさせた最終回「小銃少女最期の日」
http://bfnews.exblog.jp/21469525/
2014-02-24T12:00:00+09:00
2014-02-24T11:22:22+09:00
2014-02-24T11:01:37+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
このブログ、小銃少女も始めた当初もその最期はコレだと
心に決めていた題材がありました。
以前にもお話したとおり、結果として予定通りの終結は達成出来なかった為、
「OPERATION GUNGIRL」を以ってしてその目的を果たそうとしているのですが、
同作は当初決めていた「最期の題材」ではなく、「最期の総括」として製作している作品です。
今回は、小銃少女の更新を開始した当初から構想、準備していた作品
「RIFLE MODEL ZERO」(2009年)をご覧頂きたいと思います。
まあーそのーOPERATION GUNGIRLの更新が間に合わないので場つなぎなんですけどね。
自分の言うのも大げさな話ですが、この作品こそが本当の、幻の最終回であり、
「14番目の少女」に次いで取り組んだ短編作です。
しかし大変恐縮なのですが、実は途中までしかペン入れしておらず、
トーンは未処理でネーム時の手書きセリフをそのまま使った中途半端な仕上がりになっています。
この製作頓挫にはもちろん件の不祥事も関係しておりますが、また別の「とある理由」によって
お蔵入りとした背景がございます。
グダグダ言い訳するも何なので、とりあえずご覧下さい。
当初、全4話予定だったものから前半2話を掲載致します。
途中までとなりましたが、いかがでしたでしょうか。
この後のストーリーを大まかに申し上げますと、
・サシで撃ち合うひとむとゼロ。しかし全く歯が立たないひとむ
「いや強すぎるわあのチート武器…こうなりゃ銃に当ててやる!」
↓
・光線銃の機関部は放射性物質を用いたプチ核兵器構造。
そこにうまい具合に命中し大爆発、右腕が吹き飛ぶゼロ。
勝利したひとむは瀕死のゼロに歩み寄る。
↓
・ゼロ「実は私、みんなともっと仲良くしたかったの。ぶっちゃけちちくりあいたかったの」
ひとむ「それなら始めから言えよ、ぶっちゃけ私も自分と似たお前が大好きだよ」
ようやく理解しあえた二人。愛の営みを始める。なんでやねん。
↓
・ゼロの股をまさぐるひとむ「ん、なんか入ってる…これは!銃弾!」
何と恥部に5.56mmNATO弾を忍ばせていたゼロ。
(「OPERATION GUNGIRL」に登場する「コアブレット」の原型となりました)
↓
・弾をM16に装填し、「ひと思いに逝かせて…」とM16の銃口を咥えだすゼロ。
涙ながらにトリガーを引くひとむ。ゼロ死亡。嗚咽するひとむ。
↓
・小銃少女のみんな「撃合いの結果どうなったかな。まあアイツはまだ早すぎよね。でも私達にとって代わる日は近いわな…」
おわり
よーわからん陰鬱な内容はさておき、この機関部爆発のシークエンスにおいて、光線銃のパワーソースである
放射性物質が辺り一面を汚染するという描写が盛り込まれておりました。
ストーリーを考案した2009年当時は特に問題視していなかったのですが、
あの3月11日を経た今となっては、製作続行への葛藤、抵抗を感じる自身の心境があります。
そういった経緯から、同作は製作半ばにしてボツとしたというのが「とある理由」の顛末です。
この記事を書いている最中も、改めて何度も読み返していますが、
ペンのタッチなんか今と大分違う辺りと小恥ずかしい感じがしてムズムズしますね。
まあ、こんな事も考えてたんだなーとかるーい気持ちで読んで頂ければ幸いです。
この題材を最期に取り上げようとしたのは、
ショルダーウェポンの目的を果たす次世代の代替兵器は一体どんな形で自動小銃に近づいてくるのか、
という点を描きたかったのです。
私は今でも自動小銃が戦場で圧倒的な存在感を見せ付けている現状を不思議に思うことがあります。
そして、かつてあれほど世界中に浸透していた弓矢がマスケットに、マスケットがライフルに取って代わられたように、
自動小銃もいずれその終わりを、必要とされなくなる時代がやってくるのだろうと考えると、
レーザーライフルという題材ほど小銃少女の最終回にふさわしいものは無いと思っていたのです。
ちなみに、LRSのモデルとなったのは実在する航空機設計会社STAVATTI社の
レーザーライフルコンセプトモデル「TIS-1」です。
「STAVATTI TIS-1」なんかで検索すると色々資料が出てきますので、
ご興味のある方は調べてみて下さい。
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失敗作”62式機関銃”を使い続ける日本
http://bfnews.exblog.jp/21456805/
2014-02-21T18:00:00+09:00
2014-02-21T10:09:30+09:00
2014-02-21T10:09:30+09:00
clan-aaa
ミリタリー
防衛省:住友重機械工業(株)に対する指名停止の措置等について
(記事中PDF「事案概要」における74式車載7.62mm機関銃とは
62式機関銃の装甲車両搭載用モデルのことです)
当ブログにおけるアクセス数ダントツの記事がローラのセミヌード回、
なのは今回の記事と全く関係ないのですが、これに次いで人気なのが
62式機関銃(前編・後編)についての記事です。
この記事について、様々な方からご感想を頂いたのですが、
その大半が62式を否定的に評価している記事内容に対する批判でした。
ブログで公開している以上、様々な意見を受けて然りだと思っていますので、
この「62式の批判に対する批判」については大いに歓迎なのですが、
当該記事だけは特に感情的かつ攻撃的な意見を寄せてこられる方が多いので、
「国産銃器(兵器)の評価はその自国民が最もシビアに下すべき」だとする私の見解背景を
冒頭の住友重機械工業指名停止の一件に絡ませこの場で述べさせて頂こうかと思います。
【マシンガン後進国、日本】
まず第一に、冒頭の住重指名停止にも見られるように、日本の機関銃サプライヤーは極めて質が低い、
という現状を理解する必要があります。
今回の入札停止は何も62式機関銃に限った話ではなく、同社がライセンス生産している
M2ブローニングとMINIMIにおいても試験数値改ざんや品質低下を行った点が極めて悪質です。
住友重機械工業とファブリックナショナルの間でどのような契約が交わされているのか不明ですが、
今回の一件によって今後の契約内容に影響が出る可能性も否定できません。
住重だけでなく日本の国内銃器メーカでは、海外銃器メーカとライセンス生産契約を結んでいるケースが
多く見受けられます。ここで銃器製造における主な契約形態の違いを整理すると、
①ライセンス契約
→「あなたの国は安心出来るので、設計図から製造ノウハウまで全部教えてあげますよ
製造コストは企業努力で頑張って下げてね」
②ノックダウン契約
→「あなたの国は製造技術や信頼がちょっと低いので、大まかな部品ごとに売ってあげます。
値段はちょっと高くなるけど組み立てるとこだけ自分でやってね」
③直接契約
→「あなたの国は技術力も信頼も無いけど、どーしても欲しいなら完成品を定価で売ってもいいよ」
日本の場合、官用ピストルやマシンガンの大半が①ライセンス契約に基づいて生産されています。
今回の住重のケースは、62式だけでなくM2ブローニングやMINIMIの品質に対しても
悪意をもって低下させる背信を行った為、両企業の信頼関係が低下した事で
今後の契約に影響が出る可能性があるのです。
特にファブリックナショナルは、WWⅡ後の西ドイツが「FALを採用するので売ってほしい」と打診したところ、
「お前の国はまた攻めてきそうだからヤダ」とお断りしたケースがあり、
現代の日本とベルギーの関係ではまずありえない話とはいえ、
今回の一件が当事者間の信頼関係に与えた影響はかなり大きいと思います。
世界的にも定評のあるベルギー製機関銃はさておき、62式機関銃は現用GPMGで
最低の評価にしか値しませんので、本件を機に一日でも早く採用を取り止めるべき
この上ない税金の無駄遣いを象徴する存在です。
自殺拳銃こと九四式自動拳銃と62式機関銃、両者はカテゴリこそ違いますが
日本銃器史にその名を残す二大失敗作です。
そして一番の問題は、国産兵器が自国民の生死に直結している点です。
【失敗作”62式機関銃”は誰が生んだのか】
使い物にならない機関銃でも、安全で通い慣れた演習場で使用する限り、
さしたる問題は起きないでしょう。
せいぜい不具合を起こして上官に叱責され、現場に鬱憤が溜まるだけです。
ですが、戦争は突然起こります。
以前、62式の記事中で私は「戦争の起きるおそれのない今~」と述べましたが、訂正します。
戦争はいつか必ず、それも突然起きるものであり、
予見予防のしようがない人間の原始的生理行為です。
そんな有事の際に最前線で向かい合う軍用銃は、使用される側と使用する側、両者が等しく攻撃範囲に存在します。
遠隔操作の無人爆撃機や、訓練を受けないとエンジンすらかけられない戦闘車両と違い、
軍用銃は銃口が向いている方向が違うだけで、どちらにも死の機会が訪れる唯一の兵器です。
しかし、「動かない機関銃」の場合、
死は「使用される側」から遠退いて行き、「使用する側」へと寄り添って行きます。
突然動かなくなる機関銃が戦場でどれほど危険な存在なのか。
敵の味方をする機関銃に殺されてしまうのか。
自衛官を、人の命を何だと思っているのか。
ここまでに銃の評価や税金がどーだのと戯言を並べてきましたが、
これこそが一番、62式機関銃を失敗作であるとし、
国産銃器(兵器)の評価はその自国民が最もシビアに下すべきだとする理由です。
しかし、日本は国産兵器にとことん甘い国です。
戦争は起きないし、予算も無い、説明するのも面倒だからそのままで……とする役人と
兵器の自国生産が先進国の証明だと勘違いする自国民、
「戦争は起きるものではなく起こすもの」だと共通した誤解を持つ両者が半世紀以上、
かごの中で暴力装置を支配してきた現状はシビリアンコントロールの限界そのものであり、
動かぬ機関銃を生み出した張本人は、他ならぬ私達なのです。
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"OPERATION GUN GIRL" 第4話 「コアブレット」
http://bfnews.exblog.jp/21421660/
2014-02-14T18:00:00+09:00
2014-02-14T05:29:59+09:00
2014-02-14T05:29:59+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
"OPERATION GUN GIRL" 第2話 「GUNGIRL CONFIDENTIAL」
"OPERATION GUN GIRL" 第3話 「ゲイシャ・フジヤマ・ロクヨンシキ」
大変大変大変お待たせしました。
多分、あと2話で完結すると思います。
今年度中には完成できる…かな?
銃の描き込み結構時間かけてるんですけど、
フォトショップでトーン処理したら見辛いですね、今更ながら。
自分で言うのもなんですけどもったいないというか。。。
「どやー!めっちゃ描き込んでるやろー!」って構って欲しいわけじゃないですよ。
いや嘘です。「もっと見てー><」っていう気持ちは絵を描いてる人なら誰しもあるもんじゃないかと。
ただの独り善がりなんですが、そこんとこヨイショされると嬉しいもんですよね。絵描きに限らず。
例えば、最後のページだってですね、
これが原サイズなんですが、セリフ入れてWEB用に圧縮したら大分潰れちゃうんですよ。
なーんかもったいないんですよね。
最後のコマもね、
これが原サイズです。
特徴的なマガジンリブとか、セレクターの刻印とか、バヨ…
あっ!やばい!これ以上はネタばれだ!
コイツ気づいて欲しいから自分で言いやがった(笑)
そんなわけで、次回の更新まで構ってちゃん!
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Remington R51とヘジテーション・ブローバック
http://bfnews.exblog.jp/21411108/
2014-02-12T03:39:00+09:00
2014-02-12T03:44:00+09:00
2014-02-12T03:39:17+09:00
clan-aaa
ミリタリー
今年のショットショーで発表された数ある新製品の中で、
一際目立っていたのがレミントンのR51だと感じているのは私だけではないはずです。
AR-15の焼き直しやグロックのフォロワーで食傷気味だった米銃器市場にとって、
ディレイドブローバックの米国製新型ピストル、しかもあのロングガン最大手のレミントンが
投入してきたというニュースが与えたインパクトはかなり大きかったんじゃないかと思います。
REMINGTON.COM THE NEWMODEL R51
R51が登場するまで、私の知る限りレミントンは半世紀以上自社オリジナルハンドガンの製造から
手を引いていましたが、そんな同社がかつて製造していたピストルがR51の
先代にあたるM51ピストルであり、このピストルを最後にレミントンは長きに渡って
ピストル事業と距離を置くことになります。
歴史の浅いアメリカで一番歴史の長い銃器メーカーであるレミントンらしいネーミングセンス
なのですが、名前だけでなく内部構造もほぼそのまま踏襲している点は
とても好感が持てるポイントなんですよね。
このM51とR51に搭載されているメカニズムは、
通称ヘジテーション・ブローバックと呼ばれるものですが、要はディレイド・ブローバックです。
ややこしーくメカニズムごとに細分化した呼称が
ヘジテーション(Hesitation=ためらう、の意)ブローバック、
大まかな分類で言えばディレイド・ブローバック、となります。
簡略して構造を説明しますと、
まずR51のスライド(青)内部には、ブリーチ・ブロック(赤)と呼ばれる独立した部品が入っています。
両者は傾斜した溝でかみ合っています。このセットをスライドグループ(青+赤)と呼びます。
撃発後、スライドグループは後退しますが、ブリーチブロックのみがフレーム(オレンジ)の
突起にぶつかって動きが止められます。
ボア内部の圧力が下がるまでちょっと待たんかい、って感じで行き遅れるんですね。
しかしスライド内部の傾斜(濃い青)とブリーチブロックがぶつかる事で
ブリーチブロック後端が上昇、フレームから開放されます。
この間、ブレットが銃身から放たれ、チャンバー内部の圧力が下がるまでの時間稼ぎを
行っている点が、ディレイド(遅延)ブローバック、と呼ばれる所以です。
ここでよくある疑問が、M1911のようなショートリコイル方式との違いです。
両者の決定的な違いを把握していれば、例えば閉鎖方式が
同じローラーロッキングであるG3とMG3、前者はディレイドブローバック、
後者はショートリコイル方式であると即座に理解できるようになります。
上述したR51のディレイド・ブローバックの場合、撃発後バレルとスライド(+ブリーチ・ブロック)は
即座に離ればなれになります。
撃った瞬間「はいさよならー」ですな。
M1911のショートリコイル方式の場合、バレルとスライドはしばらくの間つながったまま後退します。
撃った直後も「やだ!離れたくない!」とつながったままですな。
M1911のようなティルトバレル構造の場合だと「しばらく後退」したのちバレルが傾斜し、
離ればなれになります。
この、「しばらく後退」の距離が弾薬の全長より短いので「ショート」リコイル方式と呼ばれます。
ちなみに弾薬の全長より長い距離つながったまま後退するのであれば「ロング」リコイル方式ですね。
ショルダーウェポンだとほとんど見かけませんが。ハンガリーのゲパードなんかが有名でしょうか。
つまるところ、両者の決定的な違いは
「撃発直後、バレルとスライド(ブリーチ)が完全に閉鎖されているかどうか」といえます。
両方式、一長一短ありますが、ディレイドブローバックの場合は
①バレルが固定できるため命中精度が確保しやすい
②(自動拳銃の場合)リコイルスプリングのレイアウトが柔軟なので、コンパクトに設計できる
→R51のようにリコイルスプリングを銃身周囲に設定すれば、ボアラインも下げられる!
命中精度がもっとあがる!うひょおおお!!!
③(R51の場合)ブリーチブロックを独立させた恩恵として、リコイルスプリングのレートを軽くできる
いやーいいことずくめですね!
と言いたいところなのですが、ことR51では短所として
①機械強度に不安がある
(私個人の印象です。工業製品としての経験値が問題かなと思います)
②構造が複雑
だと感じています。
②に関してはショットショーのブースでもディプレイモデルが組み立て不良で
説明員が再度組み上げなおしていた、などと指摘する記事もあり、ちゃーんと説明書読まなきゃ
ダメよーん!な感じが、アップル製品に見られるマニュアル排除志向なアメリカ人たちに
果たしてどこまで評価してもらえるのか、という不安を感じます。
それでも、猫も杓子もショートリコイルなハンドガン市場において
レミントンというアメリカを代表する老舗ガンメーカーがこういう形で勝負に出た事は、
実に魅力的ですよね。
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銃を描く、という作業
http://bfnews.exblog.jp/21344119/
2014-01-29T19:00:00+09:00
2014-01-29T15:34:57+09:00
2014-01-29T15:34:57+09:00
clan-aaa
「小銃少女」
今回は第3話で登場したコクアことCQライフルについてご説明したいと思います。
CQライフルは中国の兵器製造大手ノリンコが生産しているM16ライフルのコピーです。
海外へ輸出されたセミオートモデルはM311-1と呼ばれています。
ベトナム戦争の際に鹵獲したM16A1を参考にしているとされていますが、
製造時期によっては樹脂部品に独特な意匠が施されているモデルも存在します。
この銃剣格闘を意識した竹のようなデザインが、オリエンタルな個性を出してますね。
2001年にイランの防衛産業機構がCQライフルのライセンス生産をアナウンスするなど
世界各国へ野心的なマーケティングを行っているようですが、
最近ではM4カービンを原型としたCQ-A型を中国国内の特殊部隊に使用させるなど、
自国での採用も目立つようになりました。
最近では製造していないメーカの方が珍しいほど、多くの製品が存在するAR-15市場ですが、このCQライフルは数あるAR-15クローンの中でも
特に情報が少ないモデルです。
かるーい気持ちで小銃少女にしたのはいいものの、詳細資料がほとんど存在せず、
手持ちの資料ではTHE WORLD'S ASSAULT RIFLES(Gary Paul Johnston, Thomas B. Nelson共著)
の中でわずかに触れている程度しかなく、描画には大変苦心しています。
こんなこと言うとただの愚痴なんですが、銃を描く作業はとーっても時間と労力を費やします。自分の描きたい構図にもっていこうとする為に銃と人物の位置関係をシビアに決めると、
お次は多くの資料を片手に画面とにらめっこです。
ピンの位置、リブの形状、樹脂部品のモールド跡、スタンプの綴りなどに気を配りながらも、
漫画として魅力的な遠近感も出したいので少しパースを崩したり誤魔化したりしていると、
一人描くのにいつのまにやら数時間経っていた、なんてことばかりです。
↑これは今描いている下書きの一部ですが、書き終わったところでなんだかみょーな違和感を感じました。
うーんどこがおかしいんだろと見直した結果が↓こちらです。
意識しつつもよくやってしまうんですが、この場合はサイトラインと瞳孔が一致していなかった点が違和感の正体と思われます。瞳孔―リアサイト―フロントサイトが一直線でつながれていないとやはりどこかが狂って見えます。またストックのあるライフルを構えるポーズは女性にさせると不恰好になりやすく、構図に苦心する点でもあります。ですのでこの作品では、女の子に銃を持たせる画面がどこまで耐えられるのかを確認する、という目的が自分の中に存在しています。
こんな感じで頑張って描いておりますので、どうか既存の記事をじっくりご覧頂きながら、ゆっくりと次の更新をお待ち頂ければと思います。
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